萩博物館
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萩・北浦のクジラ文化

〜西日本最大捕鯨漁場の軌跡〜

 
 
と き

平成23年4月23日(土)〜平成23年6月19日(日)

ところ
萩博物館 企画展示室
 

 萩・北浦地域は、古来、たくさんのクジラが寄り来る地域でした。 人々は、クジラがもたらす恵みを享受しながら暮らしてきました。
 本展覧会では、「クジラが明治維新の立役者だった」、「萩・北浦地域の人々がクジラによって生かされてきた」、「クジラに関わる歴史文化が今も息づいている」といった視点で、萩・北浦地域のクジラ文化を再発見することができる資料を多数紹介します。

 
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クジラは明治維新の立役者であった!

1853年、鎖国日本に開国を求めてペリーが来航します。
それは、ジャパングラウンドと呼ばれた大捕鯨漁場において、
大挙操業していたアメリカ捕鯨船へ、物資を補給する港を確保することが目的でした。
近海に多数のクジラが生息していたことが、日本を明治維新へと導きました。

アメリカ捕鯨船の捕鯨活動 (勇魚文庫)
 
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クジラに生かされてきた!

 

農薬が開発される以前は、虫害によって稲の栽培は大きな影響を受け、そのために飢饉も発生していました。
1950年頃まで、クジラから採った鯨油は、害虫駆除のために無くてはならないものでした。
この鯨油によって米の生産が維持されたことで、萩・北浦地域の先人たちは生かされてきました。

 

鯨油を用いた害虫駆除(『除蝗録』)
 
萩・北浦地域の虫送り行事
 
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クジラ文化が息づいている!

 

萩・北浦地域では、節分の夜をトシノヨ(歳の夜)と呼び、一年の節目の日と意識してきました。
この日は、大きく歳を取るために、生命力に満ちたクジラを食べる慣わしとなっています。
昔から、沿岸をたくさんのクジラが行き来し、それを利用してきた地域ならではの文化が、今に息づいています。

 



明治年間、萩の浜崎町で製造されていた「くじら日本煮」缶詰ラベル(勇魚文庫)
 
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「萩・北浦のクジラ文化」チラシ

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(3MB)

 

 

 




       ■関連イベント
   ◎ギャラリートーク

2011年5月7日、21日、6月4日
いずれも土曜日の14:00〜
(約1時間)

当館学芸員が展示解説を行います。
開始5分前までに企画展示室入り口にお集まりください。

 
■開館時間 午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
■休館日 なし
■観覧料 大人500円 高校・大学生300円 小・中学生100円
【団体割引】20名以上20%引き* 【障がい者割引】20%引き
■年間パスポート 無料
 ※年間パスポートをお持ちの方は何度でもご観覧いただけます。
 年間パスポートのご案内はこちらから
■駐車場 普通車66台(1回300円) バス8台(1回1,000円) ※萩市民は無料
■お問合せ
萩博物館 TEL:0838-25-6447
E-mail
※会期や内容は変更する場合があります。ご了承ください。
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