明倫館は、享保4年(1719)5代萩藩主毛利吉元によって創建され、13代藩主毛利敬親のときの嘉永2年(1849)に現在の明倫小学校の場所に移転、拡充されました。吉田松陰は明倫館の兵学教師で、木戸孝允や高杉晋作・久坂玄瑞らも明倫館で学びました。
育英館は、益田家27代元道(萩藩永代家老)によって明倫館開校直後の享保年間(1716〜35)に創建されました。特に幕末には、吉田松陰の松下村塾や明倫館とも盛んに行き来し、伊藤博文や久坂玄瑞、品川弥二郎なども来訪しました。
明倫館と育英館の関係資料25点を展示し、あわせて、吉田松陰が育英館生の大谷茂樹に贈った自筆の書も特別公開します。