このたび、福岡市在住の阿部孟二氏より、幕末に萩藩ほかで建造された軍艦の模型が萩市へ寄贈されました。
今回初公開する模型は、萩藩の軍艦丙辰丸と庚申丸、薩摩藩の軍艦昇平丸の3隻です。また、昨年寄贈された幕府の軍艦咸臨丸もあわせて展示します。
寄贈者の阿部氏は萩市立明倫小学校を卒業され、40年ほど前から船の模型づくりに励んでこられました。そして阿部氏は今年、山口県文書館(山口市)に所蔵される船の図面など、各種の資料にもとづき、丙辰丸ほかの軍艦を現代によみがえらせたのです。
現在萩市では、丙辰丸・庚申丸の2隻を建造した恵美須ヶ鼻造船所跡を含む近代化産業遺産の世界遺産登録を目指しています。これらの模型をたよりに、幕末の萩の海を行き来した軍艦の雄姿をご想像いただけることでしょう。