5月の夜空の見どころは、まず「春の大曲線」です。おおぐま座の北斗七星の「柄杓の柄」を伸ばした先に、うしかい座のアークトゥルス・おとめ座のスピカと曲線を辿って見つけることができます。
そして、そのアークトゥルスとスピカに、しし座のデネボラ、りょうけん座のα星で3等星のコル・カロリを加え、線で結んだダイヤ形、「春のダイヤモンド」も有名です。
その「春のダイヤモンド」の一つ、りょうけん座ののコル・カロリは、肉眼だと一つに見えますが、望遠鏡で見ると星が2つある「重星」です。
北斗七星の柄から2番目の星ミザールも重星で、目の良い人なら肉眼で2つに分かれて見えるので、古代アラビアでは、兵士の視力調査に使われたそうです。
皆さんは肉眼で分かれて見えるでしょうか!?
その他、冬の星座の名残など、季節によって様変わりする星の話を聞きながら一緒に夜空を観望しましょう。