屋外展示場「石の小径(こみち)」

 

萩市立図書館前にあった旧萩市郷土博物館屋外展示場の石造物等を今年1月に萩博物館へ移転しました。
このたび萩博物館屋外展示場「石の小径(こみち)」と名づけ、石に関する資料22点を展示、それぞれに説明看板を設置します。
オープニングセレモニーを5月25日に開催し、一般向けの展示説明会を開催します。

 
【展示説明会】

 

 

 

■と  き   5月25日(火)午後1時30分〜2時30分
■内 容  屋外に新たに設置した展示物の解説と常設展示室内の関連展示の解説
■定 員  30人(当日受付、先着順)
■参加費  無料(ただし、観覧料または年間パスポートの提示が必要です)
 
 
【主な展示物】
   

大井大寺の礎石
白鳳時代(7世紀後半)の寺院の塔の礎石。
昭和45年(1970)萩市大井の大井川の川底から発見された。
大井大寺は、阿武郡(現在の萩市・阿武町・山口市阿東一帯を支配していた豪族の氏寺であった。

 
   

香雪園の三石組
明治時代の実業家藤田伝三郎(1841〜1912年)の誕生地である南片河町の香雪園にあった庭石。
伝三郎は藤田組を設立し、鉱山業を中心に小坂鉱山などを経営、関西財界の指導者として活躍した。

 
   

明治時代の公衆便所
明治36年(1903)ごろ萩の各所に設置された。赤煉瓦づくりで、当時としては全国的にも珍しい公衆便所であった。

 
   

清水家下屋敷の井戸側
萩藩寄組士清水家(石高3,700石余)の霧口(萩市椿)の下屋敷にあった井戸側。
文化5年(1808)に難波伝兵衛他4人の清水家の家臣たちが献上したもの。
清水家は、羽柴秀吉による備中高松城の水攻めで自刃した清水宗治の末裔。

 
   

火山弾 山口大学理学部寄贈
山口県北西部に分布している阿武火山群の一つ、伊良尾火山の噴火(約30〜40万年前)で放出されたもの。
火山弾は噴火口から空高く噴き上げられたマグマのしぶきが、空中で回転しながら固まったもの。