No.2 萩電灯発電所(大正4年)


萩電灯発電所(大正4年)

 萩に電灯がついたのは明治44年(1911)。前年にできた萩電灯株式会社が萩、椿東、椿地域で10燭光90銭、5燭光70銭で営業を始める。東京に遅れること25年だった。4年後の大正4年(1915)、写真の新しい火力発電所を江向の藍場川沿いに建設して事業を広げた。だが、この会社の営業成績は良くなく、やがて経営者が替わって県移管をしぶり、大正13年、料金値下げを求める住民の不払い運動がおきた。これが2年も続いた歴史に残る萩電灯争議である。