No.4 阿武郡役所(江向八丁筋、大正時代)


阿武郡役所(江向八丁筋、大正時代)

 阿武郡役所は橋本川を背に、明治12年(1879)から郡制廃止の大正12年(1923)まであった。阿武郡は萩町と25村をかかえて議会もあり、相当な行政力を持っていた。初代郡長は元長州藩の上級武士・口羽良介が務めた。ここは藩政時代から明治初年にかけ、萩城下周辺の諸村を管轄した当島宰判の勘場(代官所)があり、吉田松陰の実兄杉梅太郎も代官をした。明治9年の萩の乱で戦場となって焼け、再建されたものだ。跡地は戦後も警察署に使われたが、今は児童公園になっている。