No.8 萩第一の住吉祭(浜崎町、大正末期〜昭和初期)



萩第一の住吉祭(浜崎町、大正末期〜昭和初期)

 浜崎町・住吉神社の祭礼だが、340年前の江戸時代から、庶民から殿様まで萩の町あげての最大の祭りとして今日に至っている。夏祭り特有の浮き立つ開放感はそれぞれの時代の人々に懐かしい想い出を刻んできた。神幸祭の山車「御船」の上で格調高くうたわれる「御船謡」は山口県の無形文化財。写真は浜崎町の踊り車のようだ。当時は5台も6台も出たらしい。右手の看板に見える「吉賀商店」は今の「吉賀洋品店」、その向こうに「住吉座」の屋根。賑わう見物客の中にはモダンな洋装の女性の姿もある