No.12 待望久しかった萩町公会堂(唐樋町、昭和7年ごろ)



待望久しかった萩町公会堂(唐樋町、昭和7年ごろ)

 大正11年(1922)まで萩町には公会堂がなく、大きな集会は学校の講堂や寺院の本堂を借りて行われた。この年、皆が待ち望んだ町立公会堂が、唐樋町の劇場寿座を買収、改造して誕生した。今の萩税務署の所である。萩出身の実業家・斉藤恒三が37,000円、他から2000円の寄付をうけて実現した。堂々たるこの本館は木造平屋建て190坪(627平方メートル)、1260人を収容できた。町の中心地にあって交通の便もよく、さまざまな催しに大いに活用されたという。公会堂は終戦後、引き揚げ者住宅にもなった。