No.25 占領軍司令官に挨拶する安村正人市長(昭和23年ごろ、椿)



占領軍司令官に挨拶する安村正人市長(昭和23年ごろ、椿)

 半世紀を過ぎ記憶は風化しつつあるが、昭和20年(1945)の敗戦から約7年間、日本は連合軍の占領下にあった。連合軍の最高司令官マッカーサー・GHQ(総司令部)は、いわば絶対の存在だったが、農地開放をはじめ思いきった戦後の民主化の断行は彼らの手で進んだ。安村市長も昭和22年4月、選挙によって選ばれた初めての公選市長である。立候補者5人の激戦で誰も法定得票数に届かず上位2人が決選投票をした。写真がどういう時のものかはっきりしないが、立って市長の挨拶を受けているのはロビンソン少将という。萩には山口軍政部の出張所ができたが、少将は巡視で来たようだ。場所は萩駅前らしい。