No.26 明るい戦後・素人のど自慢大会(昭和25年、市内)



明るい戦後・素人のど自慢大会(昭和25年、市内)

 戦後は明るい歌とともに始まった。昭和21年(1946)にNHKの「のど自慢素人音楽会」がスタート。素人がラジオへ出演し、歌声が全国に流れる。それまでは考えられないことだった。だけど、やっぱり下手で鐘1つ。庶民性が受けてたちまち人気番組になり、「カーン、ご苦労さま」は流行語に。そして、各地で「のど自慢」の催しがはやった。人々の歌声は解放感を象徴していた。写真は25年5月、場所は特定しづらいが今の市民館の前身、当時の萩郷土館かもしれない。伴奏者を手前に出演者、聴衆も見える面白いアングル。このころ流行していた歌は「青い山脈」「長崎の鐘」「東京キッド」「買物ブギ」など。