No.36 砂利道の補修作業(昭和20年代、市内)




砂利道の補修作業(昭和20年代、市内)

 この写真は、タイトルが「道普請」と付いていた。なんと古めかしいと思ったが、いかにもふさわしい図柄である。戦後間もない、日本の全体が貧しかったころ、萩市内の道路もほとんどは未舗装だった。自動車は珍しかったが、その代わり荷馬車や大八車が重い荷物をつんで行き交った。砂利道はいたみやすく、しょっちゅう路面にでこぼこができ、こまめに補修しなければならなかった。作業をする中央の人物は背中に大きな竹籠を背負っている。路面にまく土が入っているのだろう。右手前のすみにムシロにひもをつけたモッコが見える。
 昭和62年3月で萩市内の道路舗装率は95%となった。今は未舗装の道を探すのがむつかしい。まさに隔世の感がある。