No.43 農機具の実演展示会(昭和30年代か)




農機具の実演展示会(昭和30年代か)

 この写真はいつごろ、どこで撮られたものなのか特定できない。展示会場の背景に学校の校舎のような建物と高い松の木が写っている。市内のどこか学校のグラウンドだろうか。それにしても、この派手々々しく農機具メーカーや販売店ののぼりが林立した賑わい・活気はどうだろう。子どもの姿も多く、まるでお祭りの雑踏である。のぼりに「クボタ」とか「シバタ式」とか「竹原農機具店」とか、あるいは「ストロング」や「審査最高第一位」などの文字が読み取れる。この写真は少なくとも、今よりは農業がずっとずっと元気だったころだ。日本の農業は高度経済成長の進展に逆比例するかのように、昔の活力を減らしていった。それが、何より残念である。