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萩博物館収蔵品紹介
 
 
久坂玄瑞書簡
 
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久坂玄瑞書簡
くさかげんずいしょかん
     
歴史    
     
万延元年(1860)8月24日
入江九一宛
 
萩博物館蔵(山根正次コレクション)
 

江戸滞在中の久坂が萩の入江九一に送った手紙。「景山公」すなわち前の水戸藩主徳川斉昭の死を、たいへん嘆かわしいことだと落胆する。久坂ら尊王攘夷運動に奔走する志士にとって、斉昭の死は「神州の大元帥を竟に失ひ申し候」というほどの衝撃だった。なお水戸藩では斉昭の死を伏せていたが、久坂によれば「最早道路にも少々噂仕り候」と道端でも噂になっていたことがわかる。

 
幕末志士たちの手紙展 (29)
 
紹介者:道迫真吾