(1)萩の大地は約3億年以上前のはるか南の海ではじまった
印刷用ページを表示する 掲載日:2015年4月30日更新
萩の大地の成り立ち
萩で見つかっている最も古い地層は、今から約3億年以上も前に、現在の萩がある場所よりはるか南方の海底で作られました。
火山が噴火し、ハワイのような火山島ができました。火山の噴火が終わると、島の上部は侵食されて海面下に沈みました。その上にできたサンゴ礁で作られた石灰岩は海洋プレートの移動にともなって、約2億5000万年前にはアジア大陸の近くまで運ばれ、海溝に落ち込みました。この石灰岩が複雑な過程をへて地表に現れました(半田石灰岩や秋吉石灰岩)。
放散虫(プランクトンの一種)の遺骸が深海に堆積して作られたチャートも、同じように海洋プレートの移動にともなって海溝まで運ばれ、複雑な過程をへて地表に現れました。
半田石灰岩
「名勝萩と長門峡之図(1932年 萩博物館蔵)
石灰岩や鍾乳洞が描かれている。
半田石灰岩。上の屏風の石灰山がこの景色である。