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(6)約1200万年前、日本海で噴火した最初の火山-見島

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年4月30日更新

萩の大地の成り立ち

見島は、萩の北北西約45km沖にある離島ですが、日本列島がアジア大陸から分かれ現在の場所に移動した後のごく早い時期に活動した火山です。周囲約24km、面積約7.74平方キロメートルですが、周辺には島の何十倍の広さの溶岩台地が広がっており、現在の見島の姿は、そのもっとも高い部分が海面上に現れたものです。

見島では、まず、約1200万年前に玄武岩マグマが大規模な割れ目噴火を起こしました。空中に高く噴き上げられたマグマのしぶきは、火山弾や火山灰となって地表に降りそそぎ、また溶岩も流れ出し、現在は大部分が海面下にある溶岩台地が作られました。


観音崎

見島 観音崎

割れ目からマグマのしぶきが噴き上がり降り積もってできた地層



次に、島のあちこちでマグマのしぶきが、花火のように空中高く噴き上がりました(ストロンボリ式噴火)。マグマのしぶきからはガスが抜けて、スコリアとよばれる黒い軽石になり、それらが地面に降りそそいでスコリア丘と呼ばれる丘ができました。


イタジキ

イタジキ

大量の玄武岩溶岩がスコリア丘を埋めつくし溶岩台地をつくった



その後、再び割れ目から地表に洪水のように流れ出した大量の玄武岩マグマは、それ以前の活動で作られたスコリア丘などの火山をすべて埋めつくし、現在見島の地表の大半を占める溶岩台地を作りました。