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「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」 韮山エリア

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月25日更新

明治日本の産業革命遺産ロゴマーク

韮山エリア

唯一現存する反射炉の完成形

 韮山エリアは時代順に第3番目のエリアで、静岡県伊豆の国市にあり、江戸時代には世襲代官、江川太郎左衛門が治めていました。構成資産は韮山反射炉で、36代当主である英龍が海防用の鉄製大砲鋳造のために築きました。
 韮山反射炉は、鉄製大砲を鋳造した反射炉として国内に唯一現存するもので、萩反射炉が1基2炉であるのに対し2基4炉あり、鉄製大砲を鋳造するのに十分な量の鉄を鋳造しました。築造にあたっては西洋の書物を基に日本の伝統技術が利用されたほか、佐賀藩との技術交流も行われました。他の反射炉も含め、その築造は日本の産業史の転換期となり、これにより世界の近代製鉄技術史に初めて日本が登場することとなりました。

韮山反射炉
 韮山反射炉
 安政4年(1857)完成