「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」 佐賀エリア
印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月24日更新
佐賀エリア
日本初の蒸気船を建造
佐賀エリアは第5番目のエリアで、佐賀市の早津江川敷にあります。構成資産は「三重津海軍所跡」で、江戸時代末期に佐賀藩が海軍教育と洋式艦船の修船・造船場として設置した施設の遺構が残っています。
佐賀藩は歴代、長崎防衛の任にあたっており、藩主鍋島直正は藩独自に洋式海軍の教育と洋式艦船の運用を行うため、三重津にあった船屋を拡張し、施設の整備を行いました。
整備された乾船渠(ドライドック)は、木杭と板を組み合わせた在来の土木工法による木組み構造で、現存するものとしては国内最古です。日本初の実用蒸気船「凌風丸」もここで建造されました。
三重津海軍所跡(ドライドックの遺構)
文久元年(1861)頃