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市長コラム「市民ファースト」 平成30年12月号(No.15)

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年11月29日更新
○萩・明治維新150年記念式典 市長あいさつ要約

 今をさかのぼること150年、日本の多くの若者たちが、国の未来を憂い、高い志を持って果敢に行動し、新たな時代を切りひらきました。長年、鎖国政策を敷いていた当時の日本は、1839年からのアヘン戦争によって、隣国の清国が惨憺(さんたん)たる状況に陥ったことに、強烈な危機意識を持つこととなり、続く、ペリー来航により、外交施策の大きな転換を余儀なくされました。そして、世論は、開国と攘夷(じょうい)に二分され、激動の幕末へと突入していきます。
 萩藩においても、文久3年(1863年)5月10日、下関海峡を通行する外国船を次々に砲撃し、攘夷を実行しました。しかしながら、一方で、その2日後には、5人の若い藩士を横浜港から密かに英国へ派遣しており、彼らは国禁を破り命がけで密航し、日本人で初めてロンドン大学に留学を果たしました。彼ら5人は、まさに「生きた器械」となるべく、欧米の近代技術、学問を積極的に学び、帰国後は、日本の近代化・工業化に挑み、それぞれの道で顕著な功績を残し、近年は「長州ファイブ」として称えられています。「長州ファイブ」をはじめとする多くの先人の努力によって、新しい時代は開かれ、極東の島国にしかすぎなかったわが国は、その100年後、国際社会において重要な地位を占めるにいたりました。
 さらに、半世紀が経過し、明治維新から150年の今日、混迷する社会経済問題を解決し、持続可能な社会を構築していくためには、前例にとらわれない大きな変革や、未知の領域に踏み出す第一歩が必要です。身命を賭して、新しい国づくりに奔走した「長州ファイブ」のように、これからの時代には、「創造」「挑戦」「協調」、そして、「未来を見通す力」が必要とされるのではないでしょうか。
 現在、わが国は、人口減少局面に入り、さらには、かつてない少子高齢化の進行により、特に地方においてはその傾向が著しく、地域社会を支える人材が不足するなど深刻な事態を迎えています。私たち萩市民が、敬慕の念を寄せ続けている、吉田松陰先生の言葉に、「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。」とあります。
 多様化する価値観、社会全体に漂う閉塞感、混沌とした現代だからこそ、夢を持ち、新しい時代を切りひらく人材が求められており、その人材を育成することが、現在の私たちに課せられた使命だと考えています。そして、私たち萩市民は、この明治維新150年を機に、先人の志に思いをはせ、皆様とのつながりが、さらに深まり、未来に向かった新たなステージを迎えることができるよう努めるとともに、次代を担うひとづくりと新しいまちづくりに果敢に挑戦していく所存です。