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平成29年度 施政方針 4 世界に誇るべき萩の財産をいかしたまちづくり

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年6月6日更新

(1) 明治維新150年に向けて

 来年、平成30年には、明治維新から150年の大きな節目の年を迎えます。

 本市では、平成26年から、「明治維新胎動の地」として、日本の近代化を成し遂げる原動力となった先達の「幕末・維新の萩物語」を語り継ぐため、官民一体となって、様々な記念事業に取り組んできました。

 本年度から「萩・明治維新150年祭」と銘打ち、日本人として初めて英国に密航留学した「長州ファイブ」の志とチャレンジ精神に着目し、次代を担う人づくりに向けて、未来につながる記念事業を、市民の皆様とともに実施してまいります。

 本年は、高杉晋作の没後150年、「長州ファイブ」の一人である山尾庸三の没後100年、夏みかん栽培を奨励した小幡高政の生誕200年などの記念すべき年でもあります。

 萩博物館においては、明治維新150年記念プレ展示として、4月には、高杉晋作の命日に合わせ、特別展を開催するとともに記念イベントを実施し、また、5月からは、小幡高政に関する企画展を開催したところです。9月からは「日本の工学の父 山尾庸三」と題し、12月からは同じく「長州ファイブ」の一人である鉄道の父・井上勝などに触れる企画展を実施いたします。

 情報発信をはじめ、より効果の高い記念事業を展開するためには、山口県や県内外の関係自治体との連携を深めることも肝要です。

 本年5月には、県との連携により「2017大学生国際会議in山口」を本市で実施し、全国各地の18大学から8カ国の留学生を含む総勢約70名の学生がグローバルな視点から討議を行い、交流を深めました。

 このほか、友好都市の鹿児島市との連携事業として、子どもたちを対象とした宿泊体験講座「薩長維新塾キッズ」や、長州ファイブや薩摩スチューデントの志に学ぶ「薩長“志”シンポジウム」を実施するとともに、京都市の呼びかけによる「大政奉還150周年記念プロジェクト」に全国の関係自治体とともに参画いたします。

 また、多くの市民の皆様に参画いただき、全市を挙げた取組となるよう、市民提案型企画イベントの支援や、来年1月の明治維新150年の幕開けを飾るイベントなど、多彩な記念事業に市民と一体となって取り組んでまいります。

 併せて、長州ファイブを題材にした記念漫画の制作やPRグッズの作成など、機運の醸成を図りながら市内外への情報発信を積極的に行います。

 更に、萩市民大学教養講座などの様々な講座をはじめ、文化・スポーツイベントなど明治維新に関わりのある事業についても、「萩・明治維新150年祭」として、関係団体とともに取り組んでまいります。

 (2) 歴史文化遺産の保護・継承と積極的な活用

 萩市では、萩のまち全体を屋根のない大きな博物館とみなした「萩まちじゅう博物館構想」に基づき、市民との協働により、地域にあるおたからを再発見し、活用するまちづくりを推進してきたところです。

 歴史的町並みや豊かな自然景観、伝統ある地場産業、四季折々の花や旬の味覚などを「萩ならではの宝物」として守り、伝え、活用してきたこれまでの取組の成果が、世界遺産の登録など「歴史と文化のまち・萩」のブランド化につながってまいりました。

 萩市はこれまで史跡や町並みなど多様な文化財の保存に取り組み、全国的に歴史観光のまちとしての地位を確立してきました。本年秋には、いよいよ、国指定重要文化財大照院の本堂・経蔵の保存修理工事が完了します。

 平成27年7月に世界遺産登録された「明治日本の産業革命遺産」については、遺産群のうち5つの構成資産が所在する萩市として、万全の管理保全を行うとともに、世界遺産ビジターセンターを中心に日本の近代化の礎を築いた証である、これらの構成資産についての理解増進に努めてまいります。

 萩を学び萩を語る新たな舞台として、NPOとの協働により運営する「萩・明倫学舎」は、開館から多くの方が入館され、建物や展示等の内容に高い評価の声をいただいております。引き続き、萩市内観光の起点施設として、来館者への心のこもったおもてなしに努めるとともに萩の魅力を発信してまいります。

 なお、孔子廟の移設並びに旧明倫小学校3、4号棟及び屋内運動場の在り方につきましては、整備又は移設をすべきかどうか、しないとすれば、建物又は跡地をどのように活用すべきか、一旦立ち止まって検討することといたしました。

 検討組織として、新たに「旧明倫小学校検討委員会」を設置し、委員会からの答申を踏まえ、私が総合的に判断した上で、本年度中に市民の皆様に結論をお伝えいたします。

 (3) 滞在型・体験型観光への取組

 明治維新150年の記念の年を1年後に控え、今月から始まる豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」や、8月からの山陰本線(下関~萩間)での新たな観光列車「○○(まるまる)のはなし」の運行に加え、9月から12月にかけてはJRグループ6社による国内最大級の観光キャンペーン「やまぐちデスティネーションキャンペーン(DC)」が実施されます。

 この追い風を、新たな客層の開拓やリピーター客確保の絶好の機会とし、関係団体と連携して、萩・明倫学舎や萩博物館、山口県立萩美術館・浦上記念館、世界遺産の構成資産など市内観光スポットを最大限に活用し、観光客の満足度向上を目指すとともに、ナイト観光の開発などによる滞在型・体験型観光を推進してまいります。

 

 昨年7月には、萩市観光協会が、観光庁の日本版DMO候補法人に登録されました。観光地経営の視点に立った地域づくりの舵取り役となる「萩版DMO」として、大いに期待しているところです。

 「萩版DMO」の組織強化のため、全国公募によりマネジメント責任者の配置等、民間手法の導入を支援することで、観光消費の拡大とともに持続可能な観光地づくりを目指します。

 

 また、萩市は先達の志が色濃く残るまちであることから、修学旅行だけでなく、国内外の大学や教育機関、企業等の研修の場となるよう、受入体制の充実に努め、積極的に誘致してまいります。

 更に、地域の特性や固有の資源をいかし、都市住民や修学旅行生等と地域住民が交流する体験型観光、自然や歴史を組み合わせた萩ならではの「ふるさとツーリズム」を推進してまいります。

 平成32年には、東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。

 本年5月に、ロシアのオリンピック委員会による現地視察が行われた阿武川特設カヌー競技場は、国内でも有数の施設として評価が高く、世界大会等を含めたキャンプ地となるよう、関係機関とも連携し、誘致活動を積極的に推進してまいります。

 また、昨年12月に歴史的なつながりが深い英国の「ホストタウン」として登録されたことから、スポーツ、文化、教育など幅広い分野での交流事業を実施してまいります。

 

 昨年は、山口宇部空港に国際定期便が開設され、本年度は、初寄港となるフランスの客船「ロストラル」をはじめ外国客船の寄港が10回予定されるなど、インバウンド需要の高まりが期待できることから、萩観光の新たなビジネスチャンスとして、積極的な外国人観光客の誘致とともに、受入体制の整備に努めてまいります。