ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
ホーム > 組織で探す > 企画政策課 > 平成30年度 市長施政方針 1 明治維新150年と未来を担うひとづくり

平成30年度 市長施政方針 1 明治維新150年と未来を担うひとづくり

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年2月21日更新

(1) 「明治維新胎動の地・萩」として

 150年前、日本人として初めて英国に密航留学した長州ファイブをはじめ多くの若者たちが、国の未来を憂い、高い志を持って果敢に行動し、新たな時代を切り拓きました。

 日本の近代化の礎を築いた若者たちを育んだ「明治維新胎動の地・萩」として、次代を担うひとづくりに向けて、『新しい萩と時代を切り拓こう』をテーマに「萩・明治維新150年祭」の記念事業を展開してまいります。

 本年10月23日には、150年前の明治改元の日に合わせ、記念式典を行うとともに、萩市民大学教養講座として、ノーベル生理学・医学賞を受賞されました山中伸弥教授をお招きし、特別記念講演を行います。

 また、先人の志や進取の気風を学び、新しい時代を切り拓くひとづくりに向けて、市内外の若手経営者やビジネスマンを対象とした「リーダーシップセミナー」や、昨年に引き続き、小学生を対象とした友好都市・鹿児島市との交流事業「薩長維新塾キッズ」を実施いたします。

 本年夏には、明治政府の工部卿として、日本の産業振興に大きく寄与した山尾庸三ゆかりの地である英国のグラスゴーなどへ、萩市民号を派遣するとともに、現在も、市内各地で伝承されている「白河踊り」の縁でつながる福島県白河市との交流事業を実施いたします。

 併せて、文化やスポーツの分野においても多くの記念事業を実施いたします。5月には、囲碁の7つのタイトルのうち、最も伝統のある本因坊戦の第1局で、国民栄誉賞を受賞された井山裕太七冠の対局を本市で初開催いたします。6月には、薩長土肥の関係者が一堂に会し、旧萩藩校明倫館「有備館」を顕彰するとともに、女流剣士等による剣道交流大会を行います。また、12月には、2000年のシドニーオリンピックで金メダルを獲得し、国民栄誉賞を受賞された高橋尚子さんをお招きし、「維新の里萩城下町マラソン」を開催いたします。

 萩博物館においては、明治維新期の市井の人をテーマとし、手塚治虫生誕90年を記念した特別展「手塚治虫が描いた明治維新」と、日本の近代化を牽引した長州ファイブをテーマとする特別展「長州ファイブ―幕末・海外留学生の軌跡―」を、9月から11月にかけて連続して開催いたします。また、須佐歴史民俗資料館においても、萩藩永代家老益田氏をテーマに企画展を開催いたします。

 昨年から制作してまいりました長州ファイブを題材としたオリジナル漫画については、本市出身の漫画家で萩ふるさと大使である桐木憲一さんの作画により、10月の発刊を予定しています。

 更に、市民の皆様の活力と自由な発想による市民提案型事業「みんなの150年プロジェクト」への支援を引き続き行うとともに、市全域において、「萩・明治維新150年祭」を享受できるよう、地域イベントへの支援を行います。

 先に任命した240人の「萩・魅力PR大使」の皆様にもご協力いただきながら、全国に向けて、記念事業をはじめとする萩の魅力を発信してまいります。

(2) 学校教育の充実による人材の育成

 “仮令当時為スノ工業無クモ人ヲ作レバ其人工業ヲ見出スベシ(たとえ今は工業がなくとも人を育てればきっとその人が工業を興すはずだ)”との言葉を遺した長州ファイブの一人、山尾庸三は、人材教育の重要性を説き、工部大学校(現 東京大学工学部)の設立などに尽力し、我が国の工業発展を担う技術者の育成に大きく貢献しました。

 次代の萩を担う子どもたちの育成は、萩の輝く未来へとつながります。人材育成の上で最も重要で、基礎となる学校教育の充実や教育課題の解消を進め、心豊かな子どもを育むとともに、ふるさとや国際社会に貢献し、活躍する魅力あるひとづくりに努めてまいります。

 まず、児童生徒の確かな学力の向上を目指した取組として、教育委員会に「学力向上推進室」を設置するとともに、小学校に算数の学習指導員を配置し、学習習慣や知識、技能の確実な定着を図ります。

 次に、教員の業務を支援する「学校アシスタント」を小中学校へ配置します。教員が教育活動に専念できる環境づくりを進め、児童生徒と向き合う時間の確保及びきめ細かな指導の充実に努めます。

 更に、県内に先行して、グローバル化に対応した英語教育の推進と充実を図ることといたします。小学校においては、2年後に完全実施となる外国語授業数の拡大について、平成30年度から先行して取り組んでまいります。中学校においては、英語検定料の補助制度を創設するとともに、夏休み英語教室や少人数指導などを実施してまいります。

 従来からの取組である、ふるさと萩への誇りと志を育む教育やコミュニティ・スクールをはじめ、県内初の取組となった小中一貫教育校の推進、複式学級における指導の充実等にも力を入れてまいります。

(3) 魅力ある教育環境づくり

 本市における人口減少の大きな要因の一つとして、進学や就職のため、高校卒業後に市外に流出する若者が多いことが挙げられます。昨今、その現象が低年齢化し、中学卒業後に、専門的な学習機会や特色ある部活動等を求め、市外の高校へ進学する生徒も一定数ある状況です。

 このことから、昨年6月、県教育委員会に対し要望を行い、本年4月から、県内では3校目となる「探究科」が萩高等学校に導入されることとなり、市外からの生徒の誘致にも期待しているところです。

 また、萩商工高等学校では「#SNSを活用して『萩』を元気にするには?」をテーマとした研究発表が全国大会で優良賞を獲得し、萩光塩学院書道部が高校書道パフォーマンスグランプリ中四国大会の県予選で優勝するなど、生徒の皆さんの活躍による市内高校の魅力向上も図られているところです。

 市内高校の魅力を一層高めていくため、更なる県との連携を推し進めるとともに、市独自の施策として、引き続き、通学費の支援や女子寮の運営など、地元高校への進学率向上のための環境を整えてまいります。

 国においては、全ての子どもたちに進学できるチャンスを確保するため、授業料の減免や給付型奨学金の充実など、高等教育無償化の実現に向けた取組を進めています。

 本市では、国に先駆け、給付型の奨学金制度を、篤志家からの寄付金を活用し、実施してまいりました。より多くの有為な人材を育成するため、本年、奨学金の募集にあたっては要件を緩和したところです。

 学ぶ意欲と能力のある子どもたちが、経済的理由により、進学や資格取得をあきらめることがないよう、今後、ふるさと納税による寄付金を活用するなど、持続可能な奨学金制度の確立に努めてまいります。