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平成30年度 市長施政方針 2 産業振興による活力と賑わいあふれるまちづくり

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年2月21日更新

(1) 新しい発想による活力と賑わいの創出

 明治維新後、廃藩置県により生活が困窮した士族救済のため、小幡高政は夏みかんの栽培を奨励しました。現在では、市の果樹となり、土塀とともに萩を代表する景観の一つともなった夏みかんは、彼の革新的な発想力と地道な努力により、栽培が定着し、産業化されました。

 多種多様な地域資源に恵まれ、ビジネスチャンスにあふれた本市において、起業・創業や新分野への進出を後押しするため、新たに「ビジネスプランコンテスト」を実施いたします。萩ならではの特性や強みをいかした先駆的な事業に取り組む創業者や新分野へ進出する事業者を応援するとともに、若年層における起業教育を推進し、アイデアやチャレンジ精神にあふれた人材育成につなげてまいります。

 また、まちの賑わい創出にもつながるよう、中心商店街の空き店舗等を利活用して、出店する事業者に対する支援を、新たに実施いたします。特に、女性や若者による出店の促進に努めてまいります。

 更に、本年1月に締結した山口大学及び山口銀行との連携協定に基づき、山口銀行萩支店浜崎出張所を活用し、産学官金連携による起業・創業支援拠点として、利用しやすい料金で提供可能なインキュベーション施設の整備を検討いたします。

 企業誘致については、引き続き、誘致活動を展開するほか、本市へ進出した企業と連携して、都市部で開催されるIT展示会に出展し、サテライトオフィスの誘致促進に努めてまいります。

 本市の雇用情勢は、萩公共職業安定所管内の萩・阿武地区における直近(昨年12月)の有効求人倍率が1.61倍となっているものの、労働力需給のミスマッチや非正規雇用等の課題が慢性的に内在している状況にあります。

 こうした状況を改善するための第一歩となる取組として、本年6月には、「萩・維新ふるさと企業説明会」を実施し、企業と就業希望者とのマッチングを図り、若者の地元定着及び地元での雇用を促進します。

 併せて、地元企業に勤務する若者を対象として、ビジネスに必要とされる能力の向上を目的とした取組を支援することで、地元企業における人材育成とともに個々の能力開発及び資質向上を図ってまいります。

 産業振興を新たなまちづくりの基軸として推し進めていくためには、産官学金との連携を図りつつ、各分野における専門性を高めていくことが重要です。これらの施策を、スピード感を持ち、かつ組織横断的に連携し、展開していくため、産業戦略部を設置し、本市が進める産業政策の全体調整や政策立案等を進めてまいります。

 (2) 地場産業の振興と地域経済の活性化

 本市は、天然の好漁場や肥沃な土壌が育んだ、魅力ある農林水産物や加工品など多くの地域資源に恵まれています。これらを活用し、「萩ブランド」として再構築するとともに、販路を拡大するための仕組みづくりに取り組んでまいります。

 多様化する消費者ニーズに対応するとともに、商品開発に対する意欲や技術の向上を図るため、本市を代表するお土産品の開発を促すコンテストを開催するなど、「萩ブランド」の知名度向上を目指します。

 また、日本に駐在する外交団や外国の経済団体向けに、「地域の魅力発信セミナー」を国と共に開催し、萩の魅力を世界に向けて発信するとともに、海外への販路拡大や外国人観光客の誘致促進につなげてまいります。

 更に、知名度向上に資する取組の一つとして、ふるさと納税制度を活用いたします。制度の趣旨を踏まえながらも、返礼品の取扱いを大幅に見直し、萩の魅力を全国に発信するとともに、自主財源の確保に努めてまいります。

 併せて、市内の中小企業等の事業者による販路拡大や商品開発等へのチャレンジを後押しする制度を創設し、持続可能な事業となるよう支援してまいります。

 地域経済全体の活性化を図るため、融資制度については、県内トップ水準まで貸出金利を引き下げるとともに、利用条件を緩和するなど、市内の小規模事業者や創業予定者等の支援を強化いたします。

 新たな資金調達の手段としてだけでなく、地域活性化に資する仕組みとしても期待されているクラウドファンディングについても、活用してまいります。

 昨年は、高速道路網の整備に向け、大きく前進した1年となりました。

 山陰道については、益田~萩間で初の事業化となる国道191号木与防災事業が始まり、また、萩・石見空港が位置する益田市須子~小浜間が優先整備区間に追加選定されました。大井~萩間においては、ルート帯が3案設定され、アンケート調査も実施されたところです。

 一方、小郡萩道路については、本線工事も始まり、絵堂インターチェンジ付近では工事の様子が窺えるようになってきました。

 引き続き、地域経済の発展を支える高速道路網が、一日も早く整備されるよう努めるとともに、山陰道インターチェンジ等の整備効果を最大限に活用する地域振興計画を策定するなど、高速道路網の開通を見据えたまちづくりに鋭意取り組んでまいります。

(3) 持続可能な農林水産業の振興

 本市の基幹産業である一次産業については、高齢化による担い手不足や所得の減少などにより、厳しい状況が続いており、組織経営体及び個別経営体の経営力を強化し、就業者の減少に歯止めをかけることが急務となっています。

 国の動きに呼応し、農林水産業を産業として強くしていく多様な施策の展開と併せ、多面的機能を発揮する農業・農村を維持するための施策を大きな柱として、取り組んでまいります。

 農業においては、国や県の制度を活用し、担い手の根幹となる集落営農組織や認定農業者の支援、新規就農者の確保及び育成に努めているところです。このことと併せ、地域の担い手確保に向け、Uターンによる農業後継者の支援など、独自施策を展開してまいります。

 また、中山間地域等直接支払交付金をはじめ、国の制度を活用し、農業や集落を将来にわたって維持するための取組を支援してまいります。

 本年4月からいよいよ「萩酒米とう精工場」が、むつみ地域において稼動する運びとなりました。「萩の地酒」としてのブランドの確立はもとより、原料となる酒米の生産面積の更なる拡大を図るとともに、トマト、玉ねぎをはじめとする多彩な園芸作物や果樹、畜産についても、国内外の産地間競争に対応できるよう経営を支援し、所得の向上を図ってまいります。

 また、市内の農産物を利用した新商品の開発等にチャレンジする意欲ある農業者についても、支援制度を創設し、応援してまいります。

 更に、老朽化した見島のライスセンターは、予てからの懸案でもあり、高品質な米の安定的な確保、出荷ができるよう、乾燥調整施設の整備を支援してまいります。

 有害鳥獣対策については、農林産物被害にとどまらず、野生獣が市街地にまで出没し、市民生活環境への被害も発生するなど深刻な状況にあります。狩猟に特化した啓発イベントを実施し、ハンターを目指す人の掘り起こしや免許取得に対して支援するとともに、地域と一体となった被害対策に取り組んでまいります。

 林業においては、新たな取組として、本市の豊かな森林資源の利活用を行い、地域に利益を生む仕組みを構築するため、担い手を育成するとともに、モデルとなる地域林業の活動を支援いたします。また、林道等の維持管理、民有林造林事業の支援等の施策に併せ、萩市産木材の利用促進に向けた取組を引き続き支援してまいります。

 水産業においては、近年、若い新規漁業就業者が増加傾向にあります。今後も、住宅確保対策を行うなど、担い手の確保、育成及び定着に向けた取組を支援するとともに、関係機関と一体となった、募集から着業までの一貫した取組を行ってまいります。

 先に締結した萩市等の沿岸漁業者と大中型まき網漁業者との操業協定が履行される中、漁業資源回復のための漁場の資源状況調査等を継続し、関係機関と連携した「萩の海を守る運動」を展開してまいります。