山口県が生んだ

七人の宰相展

 
山口県出身 8人の宰相 略歴
 
伊藤 博文 【いとうひろぶみ】
1・5・7・10代首相(初代首相)
天保12年〜明治42年(1841〜1909) 69歳
 周防国熊毛郡束荷【つかり】村(光市)生まれ。幕末の志士、明治時代の政治家。元老【げんろう】。
 萩に出て松下村塾【しょうかそんじゅく】に学び、文久3年(1863)英国に密航留学後、倒幕運動に奔走。明治政府の要職を歴任し、明治18年(1885)初代内閣総理大臣となる。また初代枢密院【すうみついん】議長として明治憲法発布に尽力し、計4度組閣。晩年も元老として政界に指導力を発揮した。
 
 
山県 有朋 【やまがたありとも】
3・9代首相
天保9年〜大正11年(1838〜1922) 85歳
 長門国萩川島(萩市)生まれ。幕末の志士、明治・大正時代の軍人・政治家。陸軍大将・元帥【げんすい】・元老【げんろう】。
  松下村塾【しょうかそんじゅく】に学んで奇兵隊【きへいたい】に参加し、戊辰【ぼしん】戦争に活躍。明治政府の陸軍大輔【たいふ】となり、近代軍制を確立した。第1次伊藤内閣の内務大臣として地方自治制を定め、明治22年(1889)内閣総理大臣となる。計2度組閣し、晩年も元老として政界・軍部に指導力を発揮した。
 
 
桂 太郎 【かつらたろう】
11・13・15代首相(通算での総理大臣在職日数2886日は歴代1位)
弘化4年〜大正2年(1847〜1913) 67歳
 長門国萩平安古(萩市)生まれ。明治時代の軍人・政治家。陸軍大将・元老【げんろう】。
 藩校明倫館に学び、戊辰【ぼしん】戦争に活躍。ドイツ留学後、軍制整備にあたった。第3次伊藤内閣の陸軍大臣を経て、明治34年(1901)内閣総理大臣となる。計3度組閣。西園寺【さいおんじ】公望【きんもち】と交代で首相をつとめ「桂園時代」と称された。ニックネームは「ニコポン宰相」。
 
 
寺内 正毅 【てらうち まさたけ】
18代首相
嘉永5年〜大正8年(1852〜1919) 68歳
 周防国吉敷郡平井村(山口市)生まれ。明治・大正時代の軍人・政治家。陸軍大将・元帥【げんすい】。
  大楽源太郎らに学び、西南戦争に従軍。陸軍大臣、初代朝鮮総督などを歴任し、山県有朋・桂太郎につぐ長州軍閥の巨頭として、大正5年(1916)内閣総理大臣となる。長州閥による超然内閣だったため、「非立憲」【ひりっけん】にかけて「ビリケン宰相」と称された。
 
 
田中 義一 【たなか ぎいち】
26代首相
元治元年〜昭和4年(1864〜1929) 66歳
 長門国萩菊屋横丁(萩市)生まれ。明治・大正・昭和時代の軍人・政治家。陸軍大将。
 陸軍大学校卒。 日露戦争で活躍し、原内閣の陸軍大臣となる。昭和2年(1927)内閣総理大臣となり、金融恐慌による銀行取りつけ騒ぎを鎮静化。翌年中国奉天(瀋陽)で起きた張作霖【ちょうさくりん】爆殺事件の責任を問われ、総辞職した。ニックネームは「おらが宰相」。
 
 
岸 信介 【きし のぶすけ】
56・57代首相
明治29年〜昭和62年(1896〜1987) 92歳
 山口県山口町(山口市)生まれ。昭和時代の政治家。佐藤栄作の実兄。
  東京大学卒。戦前は東条内閣の商工大臣をつとめた。昭和28年(1953)衆議院議員に当選。石橋内閣の外務大臣を経て、昭和32年(1957)内閣総理大臣となる。計2度組閣し、同35年日米新安全保障条約に調印。同54年国連平和賞受賞。
 
 
佐藤 栄作 【さとう えいさく】
61・62・63代首相(連続での総理大臣在職日数2798日は歴代1位)
明治34年〜昭和50年(1901〜1975) 75歳
 山口県田布施【たぶせ】村(田布施町)生まれ。昭和時代の政治家。岸信介の実弟。
 東京大学卒。戦前は鉄道省で要職を歴任し、昭和24年(1949)衆議院議員に初当選。岸内閣の大蔵大臣などを経て、昭和39年(1964)内閣総理大臣となる。非核三原則を表明して平和活動につとめ、同47年沖縄の日本復帰に尽力した。同49年ノーベル平和賞受賞。
 
 
安倍 晋三 【あべしんぞう】
90代首相(戦後最年少の首相)
昭和29年〜 (1954〜 )
 東京都生まれ。父は安倍晋太郎。母方の祖父は岸信介。大叔父は佐藤栄作。
 成蹊大学卒。株式会社神戸製鋼所勤務を経て、外務大臣をつとめる父晋太郎の秘書官となる。平成5年(1993)山口4区から衆議院議員に初当選。第2次森内閣の官房副長官、第3次小泉内閣の官房長官などを歴任し、同18年内閣総理大臣となる。
 
 
 
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