昆虫は、地球の動物のうち、7割以上を占めています。つまり、昆虫を省いて自然は語れないのです。ありとあらゆる生き物に昆虫が関わり合っているからです。萩市は、まだ昆虫についての調査がされていません。いったい、萩市に何種類の昆虫がいるのかも分かっていないのが現状です。現在は、環境変化により、身近であった昆虫すらも探さなければ見つからない時代になってきました。今こそ、現状の昆虫相を解明しなければ、記録もないままに絶滅する種も多いかと思われます。また、このことは、地域の研究者にとって最も大切なことです。
最低気温の上昇により、南方種が北上している一方で、もともといた種が衰退している。山口県では20年前には、南方種のツマグロヒョウモンは多い種ではなかったが、近年は勢力をましている。その一方で、低地性のヒョウモン類が激減している。食草が同じスミレ類であることから、生存競争に優劣がついたもと思われる。このことを萩市の田床山を拠点に数量的動向により、裏付け調査し、因果関係を明らかにする。
萩博からでかけよう。