No.20 愛国婦人会萩市分会(市内、昭和10年代)



愛国婦人会萩市分会(市内、昭和10年代)

 愛国婦人会は女性として出征兵士の慰問や遺家族の援護にあたろうと、日露戦争前にできた古い団体。萩でも大正3年(1914)すでに373名の会員がおり、日中戦争以後、急激に増え昭和13年(1938)末には2270名に膨れあがる。エプロンにたすき掛けは、いわばユニホームだった。写真はどこか市内の公共施設で炊き出しのおにぎり弁当を作っている光景らしい。戦局が進んだ同17年、愛国婦人会分会は、萩市連合婦人会、大日本国防婦人会支部とともに解散、大日本婦人会萩市支部に一本化された。20歳以上の女性はすべて強制的に加入させられ、戦時体制に組み込まれた。