No.39 母校白水小を訪れた松林桂月(昭和36年、玉江)




母校白水小を訪れた松林桂月(昭和36年、玉江)

 萩は明治維新以来、各界に多くの人材を輩出したが、文化人最高の栄誉である文化勲章をもらったのは日本画家・松林桂月をおいていない。受章から3年後の昭和36年(1961)5月、桂月は創設された萩市の名誉市民第1号に選ばれて帰郷し、母校白水小学校を訪れた。時に84歳、桂月翁は小さな後輩たちの熱い歓迎を受けた。写真は胸に文化勲章をさげ花束をうけとるところ。拍手する児童たちの表情がなんと生き生きしていることか。昨年、県立萩美術館・浦上記念館で開かれた東京国立近代美術館所蔵・近代の名作展に、妖しいまでに美しい画伯の「春宵花影図」があった。白水小の玄関には今、桂月の胸像が置かれている。桂月さんは学校の誇りなのです。