![]() フライキは、オランダ語のフラグ(vlag)から発生した言葉とされている。かつて萩地方では、端午の節供に、家紋を染め抜いた大漁旗状の旗を掲げていた。これをフラフと呼んでいたが、やはり語源は同じと考えられる。 萩地方に限ったことではないが、漁業や回漕業に携わった人達の間では、早くから外来語が取り入れられ、日常的に使用されていた。例えば、船を前進させることをゴヘイするというが、これは英語で前方に進むという意味のゴーアヘッド(go ahead)から発生している。また、捕れた魚を入れる箱をトロバコというが、これも網を曳くという意味のトロール(trawl)と深くかかわっている。 |