高杉晋作詩碑

(南古萩町 高杉晋作誕生地)
  


     高杉晋作旧宅の門を入り、右に折れると小庭がある。その中央付近の築山上に土塀を背に西面して、高さ一〇〇センチメートル、幅八〇センチメートルの碑が建っている。
     元治元年(一八六四)六月二十一日、高杉晋作は三か月の獄中生活を終えて帰宅した。
     この時、長州藩は池田屋事件、禁門の変、第一次長州征伐、また一方藩内では四国連合艦隊の下関攻撃など、まさに内憂外患こもごも至る情勢であった。この詩はその時の心痛を、愛国の情を込めて詠んだものである。
     碑は晋作の七十回忌にあたる昭和十一年(一九三六)七月、東行会によって建てられた。