高杉晋作墓碑

(椎原 杉家墓所)
  


     吉田松陰誕生地に隣接して団子岩と呼ばれる小高い所に、吉田家・玉木家・杉家の墓所がある。その一画にある吉田松陰の墓から右手の坂を登ると、高さ七〇センチメートル、幅三三センチメートルの高杉晋作の墓が建っている。
     この墓は下関市吉田の清水山にある本墓に対して、慶応三年(一八六七)十月有志が相謀り、松陰の墓の側に胎髪と臍帯を納めて招魂墓として建てたものである。
     墓の裏面に、吉田松陰の実兄杉民治が「高杉晋作墓碑銘」を誌し、晋作の事蹟と墓建立の経緯を刻字している。