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宅配便 9 |
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1■4〜5月のタカラガイ調査 |
昨年12月から月2回おこなっている萩市倉江ノ浜でのタカラガイ調査が、5月下旬で12回を迎えました。ここで、4〜5月分の結果を報告します。 |
2■ヤクシマダカラの幼貝を発見! |
5月12日の調査の際、館職員・堀が当館のタカラガイ調査では初めての「ヤクシマダカラ」を採集しました。ヤクシマダカラは熱帯西太平洋とインド洋に分布し、日本では房総半島以南の太平洋側と山口県以南の日本海側から知られています1)。山口県ではこれまでに豊北町で3回、萩市で3回の計6回しか記録がなく2)、今回が山口県で7例目となります。これで、当館タカラガイ調査で採集されたタカラガイの種数は計13種となりました。 |
3■採れたタカラガイの内訳 |
4〜5月中の調査で採集されたタカラガイの種類・数と、昨年12月からの全ての採集結果を合わせたのが左下の表です。採集されたタカラガイの総数は7749個体となりました。その内訳は、「メダカラ」が95%強でトップ、2番目の「チャイロキヌタ」は4%弱、残りの11種は合わせてわずか0.8%弱と、前回の報告時とほとんど同じ結果となりました。この割合は、年や季節によってどのように変化するでしょうか? また、海水温や気象とはどのような関係があるのでしょうか? このあたりについては、今後もしばらく調査を続け、データが増えましたら考察したいと思います。 |
4■今後の調査の予定 |
今後も月2回ほど小潮の日に調査をおこないます。次回以降の調査の日程は下記の通りですので、朝、調査中の職員を見かけられましたら声をおかけください。調査への飛び入り大歓迎です。
参照文献 |