平成16年(2004)11月11日に開館した萩博物館には、夜間だけでなく昼間も利用できる天体観測室が設置されています。

 天体観測室には、コンピュータ制御で作動する口径40cmの大口径反射望遠鏡が設置されています。この望遠鏡は、口径が大きいことから、夜空の暗い星や星雲・星団の観測が可能です。
また、大口径反射望遠鏡の周囲には、それぞれ口径7cm、10cm、15cmと3本の望遠鏡が設けられています。
このうち口径7cmの小型望遠鏡は、太陽のプロミネンス(太陽の表面に赤い炎のように見える紅炎)が観測できる専用の太陽望遠鏡です。また、口径10cmの屈折望遠鏡は、フィルターを装着することで太陽の黒点観測を行うことができます。
これらの望遠鏡は、天体観測室の瓦屋根が15mスライドすることで観測可能な状態になります。堀内地区伝統的建造物群保存地区の景観に配慮しての設計となっています。また、天体観測室の外には観測テラスが設けられており、肉眼や移動式望遠鏡・双眼鏡などでの天体観望が可能になっています。
萩博物館では、「星の会」として毎週金曜日に日中の天体観測室公開と、太陽や星の観測を実施します。


施設公開と観測の日時
毎週金曜日 ※博物館休館日の場合はお休み
【昼の部】午後1時〜4時30分
【夜の部】午後7時30分〜9時
※夜の部は博物館閉館後に行われるため、正面玄関からお入りいただけません。博物館の裏手(北側)にございます職員通用口をお使いください。


望遠鏡の規格等
架台部  赤道儀 フォーク式
光学系  反射望遠鏡  有効口径   400mm
焦点距離  4000mm
カセグレン式
屈折望遠鏡  有効口径   152mm
タカハシ  焦点距離  1216mm
レンズ   フローライト
屈折望遠鏡  有効口径   102mm
タカハシ  焦点距離   820mm
レンズ   フローライト
太陽望遠鏡  有効口径    70mm
焦点距離   400mm
Hα線(656.3nm)専用

萩博物館天体観測室、天体望遠鏡と施設公開について
2004年11月30日記者発表)