萩博物館
>> HOME
 
 
 
没後100年記念 特別展

伊藤博文とその時代

 
 
 
と き
平成21年9月12日(土)〜平成21年11月18日(水)
※会期中、作品保護のため展示替えを行います。
ところ
萩博物館 企画展示室
 

日本は、アジアで最初の近代的な立憲制国家を建設しました。その過程で、憲法制定や国会開設などに尽くした初代総理大臣伊藤博文の功績は大きいものがあります。日本の近代国家建設をめざした伊藤博文の軌跡をたどります。

 
 
 
罫線
 

主な展示資料

 

@井上聞多ほか4名書簡(国立国会図書館蔵、10月13日〜パネル展示)

イギリスへ密航留学のため、横浜を出発する前日の文久3年5月11日、密航留学生5名の連署で、藩首脳部の毛利登人・楢崎弥八郎・麻田公輔(周布政之助)・桂小五郎にあてた長文の手紙。長さは約5mに及ぶ。本文を書いたのは井上。五人で五千両という渡航費を、江戸藩邸にあった鉄砲購入費を無断で担保にして、伊豆倉という商人から借りたことを何度もわびる。しかし自分たちは「生きた器械」となる覚悟だとも、知らせる。伊藤春輔は京都で参加を決めたことが述べられている。

罫線

A滝善三郎の切腹に使用した脇差(個人蔵)

明治元年2月9日兵庫永福寺にて、「神戸事件」(岡山藩と外国兵が神戸で衝突した。伊藤らが解決)の責任を負わされた滝善三郎が切腹したときに使用したもの。

罫線

B政府の外交を非難した井上馨の手紙(国立国会図書館蔵、10月13日〜パネル展示)

明治元年3月28日、神戸にいた伊藤宛。当時、伊藤の周囲では神戸事件・堺事件など日本の武士による外国人殺傷事件が相次いでいたが、誕生間もない政府はその対応に苦慮していた。井上は、外国との交渉の際、恐怖が先に立っては幕府の過ちを繰り返すとし、どのような小国が相手であっても「信義」と「公法」で臨むべきだとの意見を述べる。

罫線

C伊藤博文着用の大礼服(兵庫県立歴史博物館蔵)

洋式の大礼服制は明治4年11月5日に太政官布告にて公布された。岩倉使節団が洋服着用の必要性に迫られ、出発前に急遽制定。イギリスの高官が宮廷儀礼などのさい着用するコートドレスとほぼ同じ形式である。

罫線

D憲法調査を命じる勅書(国立国会図書館蔵、10月13日〜パネル展示)

参議の伊藤は、明治15年3月3日、皇居学問所において明治天皇から直接、この勅書を与えられた。伊藤が任じられたのは、ヨーロッパ各国における憲法制度の組織および運用の調査であった。

罫線

E大日本帝国憲法義解(神奈川県大磯町立大磯小学校蔵、10月13日〜パネル展示)

憲法の解説書。活字に起こした最終に近い草稿に筆が入っている。

 
罫線

F伊藤博文が絵付けした萩焼(松本焼)の酒盃 (兵庫県公館県政資料館歴史資料部門蔵)

萩焼(松本焼)。萩に帰省した際絵付けをしたのだろう。
盃には「高楼仰尽三杯酒 天下英雄在此中 博文」と書かれている。

罫線

G初公開!伊藤博文、最後の揮毫のひとつ (春風文庫蔵)

明治42年、伊藤が満州を訪れた目的のひとつは、日露戦争の戦跡をその目で見ることであった。これは、10月20日、旅順港での感慨を詠んだ作を揮毫したもの。26日に暗殺されたから、きっちりとした揮毫では現在確認される最後の作である。後に娘婿の末松謙澄が箱書きしている。

罫線

H暗殺された時、伊藤博文が着ていたシャツ(山口県立山口博物館蔵、10月13日〜パネル展示)

大量の血痕が生なましい。箱の蓋裏に当時の随行員室田義文が昭和11年に識語を書いている。撃たれた伊藤は列車の中で医師の応急手当を受け、ブランデーを2杯飲んだが30分後に亡くなった。加害者が韓国人だと知らされると「馬鹿な奴じゃ」とつぶやいた。

 

罫線
 
●ギャラリートーク(約1時間)

  萩市特別学芸員一坂太郎が展示室で資料解説を行います。

    ・10月 4日(日)    午前11時〜 
    ・10月12日(月・祝)  午後1時30分〜  

 
 
伊藤博文とその時代

PDF
チラシPDFダウンロード
(1.5MB)

図録のご案内
図録
本特別展の図録を萩博物館ミュージアムショップで販売しております。
展示とあわせて、ぜひご覧ください。
B5判 44p。
\800円

 

 

PDF
 EnglishPDF downroad

       
■開館時間 午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
■休館日 なし
■観覧料 大人500円 高校・大学生300円 小・中学生100円
【団体割引】20名以上20%引き* 【障がい者割引】20%引き
■年間パスポート 無料
 ※年間パスポートをお持ちの方は何度でもご観覧いただけます。
 年間パスポートのご案内はこちらから
■駐車場 普通車66台 バス8台
平成21年4月1日より有料(普通車:1回300円 大型車:1回1,000円)
※市民は無料
■お問合せ
萩博物館 TEL:0838-25-6447
E-mail

 

※会期や内容は変更する場合があります。ご了承ください。
>> 催し物のご案内トップ