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森田家住宅 江戸時代 上層農家として貴重[国指定重要文化財]

印刷用ページを表示する 掲載日:2007年7月5日更新
 「森田家」は、石見吉見家の浪人だった森田対馬(つしま)が、旧黒川村を開拓した功績により代々庄屋を勤め、苗字帯刀(たいとう)を許された家柄です。福川の黒川地区にあり、毛利藩主鷹狩の際には、休憩所や本陣にあてられたといわれています。
 母屋は、18世紀中期の建築で、屋敷の正面に貫木門(ぬききもん)(表門)があり、土間の隣りは式台付きの玄関となっています。座敷は、藩主御成屋敷ということから武家屋敷をしのぐほど立派で、特に、奥座敷は「藩主御成間」(おなりま)とし、柱・床・違棚などに意匠をこらした格調高いものとなっています。玄関前の庭と座敷の庭とは板塀で仕切られ、中に塀重門(へいじゅうもん)が設けられています。
 後世の改造はありますが、保存がきわめて良く、江戸時代上層農家の例として貴重なもので、昭和49年、国の重要文化財に指定されています。
 また、吉田松陰の養母、久満さんの実家でもあり、松陰も幼い頃、通っていたといわれています。

正門
正門

床の間
床の間