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萩は日本ジオパーク認定を目指しています

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年4月30日更新

萩ジオパーク構想とは

あまりなじみがない言葉かもしれませんが、「ジオ」=地球・大地。
私たちが慣れ親しみ当たり前のように感じている景色にも実は不思議がいっぱい。なぜそのような景色がそこにあるのか。大地の成り立ちを学び、そこでどのような歴史や文化が培われてきたかを知ることで、新しい地域の魅力を発見することができます。

ふるさとの自然を、誇りをもってこれからも大切に守っていくとともに、その魅力を未来を担う子どもたちや他の地域から訪れる方々に伝えることで、持続可能な地域づくりにつなげるとともに、自然との関わりを理解し防災や減災についての意識を高めていく。それが萩ジオパーク構想です。

萩の新しい魅力は足元に

歴史のまちとして知られる萩は、美しく豊かな自然にも恵まれています。大正末から昭和初期にかけて、長門峡、笠山の明神池、須佐湾が国の名勝や天然記念物に指定されましたが、これらをはじめ市内には貴重な大地の遺産が数多く存在しています。

例えば、笠山は「小さな火山」として有名ですが、北長門海岸国定公園に属する大島をはじめとする萩六島も、狐島、中ノ台、鶴江台も、そして島根県境にかけて点在する羽賀台、平原台、長沢台、千石台、平山台などの台地も火山です。

このような小さな山や島や台地が火山というと意外に思われるかもしれません。

ふつう火山というと富士山や阿蘇山などを想像されると思います。
このような日本で一般的な火山は、同じ場所で幾度も噴火を繰り返し大きな山に成長しますが、萩で約200万年前から活動したのは”気まぐれな火山”。
地下深くにあるマグマの元は一つですが、一度一連の噴火活動を終えると次は違う場所に活動を移すため、一つ一つの山体は小さなものとなりました。
こうしてできた約50の小さな火山は「阿武火山群」と呼ばれています。

阿武火山群のもっとも新しい活動は約1万年前で、このため火山群として活火山に指定されています。国内に110ある活火山のうち、このような例は3例しかなく、日本では比較的珍しいものであるといえます。

萩の大地にはおもしろいエピソードがたくさん

阿武火山群にはまだまだおもしろいエピソードがあります。他にも萩には阿武火山群とは別の年代に活動した火山やその他の「ジオ」のダイナミックな活動に由来する地形、地質等の大地の遺産が多く見られます。
瀬つきあじなどの海の幸や千石台のだいこんをはじめとする山の幸も火山をはじめとする大地のめぐみです。

語るべきジオストーリーが盛りだくさんの萩の大地や自然を、皆さんも改めて「ジオ」の切り口から見て、楽しみ、学んでみませんか。