ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
ホーム > 萩ジオパーク構想推進協議会 > 畳岩~縞模様のでき方

畳岩~縞模様のでき方

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年4月30日更新

 国指定天然記念物及び名勝「須佐湾」は多くの観光客が訪れ、夏には遊覧船で海からの眺めを楽しむことができます。その中で誰もが見学する場所が「畳岩」です。白い砂岩と黒い泥岩が交互に重なる地層が、海岸に断崖として現れた場所です。ジオパークでは、このきれいな縞模様がいつ、どこで、どのようにしてできたのかを学ぶことができます。

海底地滑りでできた畳岩

海に陸からの土砂が流れ込んだとき、礫のような大きいものは早く沈み、砂や泥のような小さいものは遠くまで運ばれます。畳岩では浅い場所に生息する生物の化石はなく、砂粒の大きなものは見られませんので、陸から離れた大陸棚や、その先にある大陸斜面と呼ばれる場所で堆積したと考えられます。
 大陸棚や大陸斜面の細かな砂や泥は、地震や洪水、台風等の振動をきっかけに海底地滑りを起こします。砂や泥が水中で混じりあった混濁流は、斜面を流れ落ち、さらに遠くの深海底に堆積します。
 混濁流によって砂や泥が深海底に運ばれてできた地層をタービダイトと呼びます。粒の大きな砂が先に、粒の小さな泥が後から沈み(級化作用)、白(砂)と黒(泥)の縞模様が一組できます。混濁流が起こるたびにこれが繰り返され、何層にもわたる地層ができました。
 畳岩の縞模様は、過去の天変地異の記録であり、ジオパークでは、防災・減災についても学ぶことができます。

畳岩 須佐湾の畳岩

堆積岩について学べる場所

 つわぶきの館の駐車場から西側へ進んだところにある海苔石は、比較的大きい粒が固まってできた砂岩でできています。2200万年前、アジア大陸がひび割れ、日本海の拡大が始まり、ほぼ日本列島ができた1650万年前にこの周辺の堆積岩(須佐層群)はできました。生物の巣穴や貝類などの化石が見つかることから、海苔石は海岸の浅いところで堆積したと考えられます。

生痕 生痕(生物の生活した痕、巣穴の化石)

 畳岩、海苔石をはじめ、さまざまな堆積岩を見ることができる須佐湾は、堆積岩の学びにふさわしい場所です。

噴砂 海苔石海岸で見られた泥岩の層を貫いて出てきた砂や礫が固まったもの

ホルンフェルス全景 海苔石海岸から見た斑レイ岩(中央灰色の部分)とホルンフェルス(右側茶色)の断崖