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龍が通った道・猿屋の滝

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年4月30日更新

伊良尾火山の噴火が作った「龍が通った道」

阿武火山群の火山の一つ、伊良尾火山は、約40万年前、マグマのしぶきを噴き上げる「ストロンボリ式噴火」をし、スコリア(黒い軽石)でできた丘(スコリア丘)を作りました。続いて火山灰や火山礫を数千mの高さまで噴き上げるようなさらに激しい噴火をしました。その後、スコリア丘の麓から玄武岩の溶岩を流し、溶岩台地を作り、さらに川の中に流れ込んだ溶岩流は14km先の上小川上ノ原台地まで到達しました。

 当時の田万川を流れ下った溶岩の流路が龍に似ていること、地元で龍神伝説が語り継がれていることから、この地は「龍が通った道」と名づけられ、見学コースが作られています。

 また、伊良尾火山の噴火の様子がわかる地層が平成20年、広域農道の整備工事で見つかり、県によって一部保存されました。現在、国道315号沿いの長沢堤から2kmほど農道に進んだ弥富地区で「火山灰層観察施設」として見学できます。

火山灰層観察施設大看板
火山灰層観察施設小窓

美しい柱状節理が見どころ

「龍が通った道」沿いでは、いたるところで「柱状節理」を見ることができます。これは、流れ出した溶岩がゆっくり冷え固まることができたときに、冷やされた面が六角形になり、柱状にひびわれることをいいます。溶岩が川の中を流れたときに、川底と土手が保温装置となってできたものです。

 弥富下下田原の柱状節理の崖は、江戸時代の絵図に村境「猿屋ノ瀧」として、描かれた場所です。竹や雑木が生え、つたが絡まりうっそうとした状態となっていましたが、地域の見どころの一つにしようと、地元の人が先頭になって、竹藪などの伐採作業を行った結果、長さ300mにわたる柱状節理を対岸から一望できるようになりました。

平成27年3月16日、猿屋の滝は「記念物(名勝及び天然記念物)弥富猿屋の柱状節理(猿屋の滝)」として萩市指定文化財に指定されました。今後、ジオサイトとして、保全・活用に努めていきます。

猿屋の滝全景
猿屋の滝
猿屋の滝