性の多様性について
性的指向や性自認（ジェンダーアイデンティティ）などを理由とする偏見や差別により、苦しんでいる方々がいます。
萩市では、市民一人ひとりがいきいきと暮らすまちをめざして、LGBTなど性的少数者についての正しい知識を促進し、性の多様性を認め合う意識の醸成を図る取組みを行っています。
「LGBT」等の基礎知識
性のあり方は人ぞれぞれ
性のあり方には、大きく分けて4つの要素があります。
●身体の性（生物学的性）…生まれたときの戸籍上の性別
●心の性（性自認）…自分で自分をどのような性別だと思うか
●好きになる性（性的指向）…どの性別の人を好きになるか
●表現する性（性表現）…服装やしぐさ、言葉づかいなど
それぞれの組み合わせによって、様々な性のあり方が形作られています。性の数は人の数だけ様々なバリエーションがあり、個人の趣味や一過性のものではなく、本人の意思で変えられるものでもありません。
「LGBT」とは
多様な性をあらわす言葉のうち以下の4つの頭文字を組み合わせた言葉で、性的少数者を総称する言葉としても使われます。
〈性的指向による分類〉 ●L（Lesbian レズビアン）…女性として、女性が好きな人
●G（Gay ゲイ）…男性として、男性が好きな人
●B（Bisexual バイセクシュアル）…男女両性を好きになる人
〈性自認のよる分類〉 ●T（Transgender トランスジェンダー）…「身体の性」と「心の性」が一致しない人や違和感のある人
多様な性を表す言葉
LGBT以外にも多様な性を表す言葉は数多くあります。当事者が自分の性（セクシュアリティ）を表現する言葉を尊重し、他人が決めつけることのないよう気をつけましょう。
・パンセクシュアル・・・好きになる相手の性を条件としない人
・アセクシュアル・・・いずれの性にも性的指向が向かない人
・クエスチョニング・・・自分の性を男性・女性のどちらと決めていない、わからない人
・ノンバイナリー・・・心の性を男性・女性どちらかの枠組みにあてはめない人 など
SOGI（ソジ）
性的指向（Sexual Orientation）と性自認（Gender Identity）の頭文字をまとめた「SOGI（ソジ）」という言葉があります。性的少数者の方だけでなく、そうでない方も含めた表現です。
まわりにはいないと思っていませんか？
性的指向や性自認など性のありよう（セクシュアリティ）は高度なプライバシー情報です。打ち明けていない方は多くいます。
日本にどのくらい当事者がいるのかは、民間団体や自治体が調査しており、人口の約3～8％との調査結果が報告されています。
あなたのまわりでも、無理解や差別を恐れて周囲に伝えることができずにいる方がいるかもしれません。
カミングアウトされたら
カミングアウトとは、自分の大切な情報を誰かに打ち明けることであり、性的少数者の方が自らの性について打ち明ける言葉としても使用されます。
性的少数者の方からカミングアウトされたら、それは、あなたが信頼された証です。本人が何に困っているのか、一緒に考える意識を持ち、相手を大切に思っているという意思表示をすることが大切です。
アウティングについて
カミングアウトをするかしないかの選択は個人の自由です。
アウティングとは、本人の了解を得ずに、本人が公にしていない性的指向や性自認をその他の人に伝え、広めてしまうことをいいます。
たとえ悪意がなくても、アウティングは重大な人権侵害であり、自死につながることもあります。誰にどこまで伝えているか、自分は誰との間で共有していいのかを必ず本人に確認し、絶対にアウティングをしないよう十分に注意しましょう。
※参考 山口県リーフレット 知っておきたい「LGBT」等の基礎知識
相談窓口
●萩市女性相談窓口
萩市女性相談窓口では、配偶者や恋人からの暴力（DV、デートDV）や女性が抱えるさまざまな悩みについて、相談できます。性別に関わらず、相談することができます。
相談することで、一人では気づくことが出来なかった解決方法が見つかる場合や必要があれば専門の相談機関を紹介することができます。ご相談は無料で秘密は守られますので、一人で悩まないでお話しください。（ＤＶ、離婚、養育費、面会交流、ハラスメント、ＬＧＢＴｓ…）
■相談時間 月曜日～金曜日（祝日、年末年始は除く） 午前８時３０分～午後５時１５分
■相談電話 ０８３８－２５－３３６６
※予約をいただければ、休日や時間外でも相談できます。（メールでの日時の予約も可能） ※【女性相談窓口】 こちらをクリックすると専用のページに進みます。
セクシュアリティに関する悩みや困りごと等の相談について