令和7年度 萩市人権を考える市民セミナー 開催報告
今年度より広く多くの方に受講していただき人権意識の向上を目的とするため、「萩市人権を考える市民セミナー」と名称を変更しております。
また、多くの方が受講しやすいよう、主会場となる萩市民館大ホールと川上・田万川・むつみ・須佐・旭・福栄・大島・見島の総合事務所・公民館とをオンラインでつなぎ、ハイブリッド開催としております。
演 題 | 現代社会が抱える諸課題を人権の視点から考える~部落差別(同和問題)を含むさまざまな人権課題について~ |
開催月日 | 令和7年7月28日( 月 )午後2時~午後4時 |
講 師 | 野田学園高等学校未来創造コース アドバイザー 石丸 義臣 様 |
受講者数 | 120名 |
受講者感想 |
・部落差別(同和問題)のみならず、いろいろな人権課題について説明があり、とてもよかった。「傍観者効果」は当てはまるところがあったので、人の目や周りからの見られ方を気にするよりも、責任があると自覚し、行動していきたい。 ・現代の人権課題について分かりやすく説明していただき、とても勉強になった。これまで経験されたことや肌で感じたことも共有していただいたので、学びがさらに深まったように感じる。 ・話題が多岐に渡っており、さまざまな人権課題があることを再確認することができた。物事の背景を知ることで、多面的な見方ができることに改めて気づき、これから日常生活の中で、人権感覚を磨いていきたいと感じた。 |
演 題 | ヤングケアラーの理解と関わり~地域と教室が育む”安心の場”~ |
開催月日 | 令和7年7月30日( 水 )午後2時~午後4時 |
講 師 | 周南公立大学 人間健康科学部福祉学科 准教授 牛島 豊広 様 |
受講者数 | 215名 |
受講者感想 |
・一番印象に残ったことは、ヤングケアラーは発見されづらい、7割ほどが他の人に相談できていなかったということ。教室の中で、多くの時間を過ごし、保護者とも関わる教員は「発見」という点において、非常に重要な立場である。私も日々の中で見逃さないよう、子どもをよく観ておこうと強く思った。 ・子どもたちが抱えている問題について改めて考えさせられた。自分たちが子どもの頃とは何が違うのか。日常生活が破綻するほどの負担を背負わされる原因は何か。そこを解決しないといけないのではないか。とりあえず、周りをよく見て気づける目をもちたい。 ・自分自身「ヤングケアラー」の話が言われるようになって、我が長女に10歳離れた弟の世話を当たり前のように、世話(身の回り)をさせてきた。「私、ヤングケアラーだったね」と言われ、本当に申し訳なく思い、頭を下げた。本当にやさしいお母さんになってくれてことに感謝している。 |
演 題 | 情報と自由の二つの側面からプライバシーを理解する |
開催月日 | 令和7年8月4日( 月 )午後2時~午後4時 |
講 師 | 山口県立大学 国際文化学部情報社会学科 准教授 吉永 敦征 様 |
受講者数 | 167名 |
受講者感想 |
・自由と情報について、これまでそんなに深く考えたことはなかった。特に「自由」ということについて深く考えることができた。自分の日ごろの言動やものの考え方について、今日のお話を参考にして常に意識しておきたいと思う。 ・「プライバシー」について、自由という視点、情報の観点から考えることで深まった。広い意味があることを考えさせられた。これまで、単純に、個人の秘密という意味と捉えていた。 ・プライバシーと自由な関係が、論理的に説明されていて、納得することが多かった。無意識のうちに行っている行為がコントロールされていることもあるのかと思うと恐ろしい。物事の本質を見極める姿勢を大切にしたい。 |
演 題 | 子供・高齢者・家族を支えるために~医療介護現場での”意思の尊重”の課題と工夫~ |
開催月日 | 令和7年8月7日( 木 )午後2時~午後4時 |
講 師 | 医療法人新生会いしいケア・クリニック 院長 原田 唯成 様 |
受講者数 | 130名 |
受講者感想 |
・若いうちから終活について考えたり、身近な人と話しておくことが大切だと思った。自分や身近な人の意思を尊重できるよう、様々な支援サービスを知識として知っておきたい。 ・最近は、インフォームド・コンセントではなく、S D Mの時代だと初めて知った。アサーションスキルやアンガーマネジメントを生かして、職場でも家庭でも自分の気持ちを大切にしつつ、相手とうまく付き合えるように努力したいと感じた。 ・それなりの年齢に達したら、元気なうちにいろいろな準備をしておくことが大切だということを改めて感じた。日ごろのコミュニケーションで心がけることがわかってよかった。ぜひ、実践して誰もが気持ちよく過ごせる社会を目指していきたい。また、講演を聞いてみたい。 |