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文とゆかりの地 2 杉家旧宅 吉田松陰幽囚ノ旧宅

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年2月9日更新

杉家旧宅 木造平屋建入母屋造瓦葺214平方メートルの住宅で、8畳3室、6畳3室、4畳、3畳7分、3畳半・3畳および2畳各1室ほか、板の間、物置・土間を有するかなり大きい建物です。
 杉家は嘉永元年(1848)、松陰らが誕生した、いわゆる「団子岩」の住宅(前号で紹介)から松本村清水口に転居し、さらに嘉永6年3月に松本村新道のこの住宅に転居します。
 吉田松陰は、伊豆国下田でアメリカ軍艦による海外渡航に失敗して江戸伝馬町の牢に捕えられ、ついで萩に送られて野山獄に入れられますが、安政2年(1855)に釈放されて父杉百合之助預けとなります。
 松陰は、実家の幽囚室に謹慎して読書と著述に専念しました。家族からの薦めもあり、幽囚室で近親者や近隣の子弟たちに孟子や武教全書を講じました。
 幽囚室は、旧宅の東側にある3畳半の1室ですが、もともと4畳半の室だったものに神棚が作られたため狭くなったものと思われます。
 なお、安政4年(1857)12月、文は久坂玄瑞と結婚後、玄瑞が江戸へ遊学するまでの2カ月という短い間でしたが、この住宅で家族とともに新婚生活を送りました。 (参考「萩市の文化財」)松陰幽囚室

〔吉田松陰幽囚ノ旧宅〕

・国指定史跡(大正11年10月12日指定)杉家旧宅マップ
・所有者 宗教法人 松陰神社
・所在地 萩市大字椿東
・指定面積 442.97平方メートル
・アクセス 萩循環まぁーるバス(東回りコース)「松陰神社前」バス停から徒歩1分
・駐車場 普通車(無料)境内(60台)・松陰神社前交通広場(58台)、大型車(500円)13台