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みんなで守ろう!文化財 「令和5年度文化財防火デー」行事を開催しました!

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年2月9日更新

萩博物館で消防訓練を実施しました!

萩市では、市内の文化財を火災・震災から守るため、毎年1月下旬に「文化財防火デー」行事を開催しています。

今年度は、令和6年1月21日に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている堀内地区にある萩博物館において、開館依頼20年ぶりとなる「文化財防火デー」行事を開催しました。

小雨が降りしきり冷え込む中、萩博物館職員をはじめ、指定文化財管理者や市内ガイド団体など計60名が参加し、講習及び訓練に取り組みました。

「文化財防火デー」とは・・・

文化財防火デーは昭和24年1月26日に、現存する世界最古の木造建造物である法隆寺(奈良県斑鳩町)の金堂が炎上し、壁画が焼損したことに基づき制定されました。

毎年1月26日を中心に、文化財を火災、震災その他の災害から守るとともに、全国的に文化財防火運動を展開し、国民一般の文化財愛護に関する意識の高揚を図っています。

文化財防火デー(文化庁ホームページ)

それでは、当日の様子をご紹介します!

火災予防講習の様子

始めに、萩市消防本部予防課による火災予防講習を行いました。

消火設備や火災予防のための対策、また令和元年の首里城(沖縄県)の火災を例に挙げ、火災後の対応・教訓について学びました。

講習

 

講習会(首里城)

講習を受ける参加者たち

総合避難訓練の様子

続いて、総合避難訓練を実施しました。

「萩博物館の開館中に火災が発生したら」という想定で、萩博物館職員は各自の持ち場につき、その他の参加者は来館者として訓練に参加しました。

訓練用に煙をたき、訓練を開始しました。

火災発生を来館者に知らせる人、来館者を外へ誘導する人など様々な対応が見られました。

中には、どのような行動を取ればいいのか分からず、戸惑っている参加者の様子も見受けられました。

全員の避難終了後、「訓練で出来ていないことは、いざという時に出来ない。発災時には、体が勝手に動くように普段から訓練を重ねなければならない。」という講評を受け、身が引き締まると共に、日頃の訓練の必要性を改めて感じました。

火災発生

萩博物館正面玄関付近で火災発生

火災発生を知らせる

大きな声で来館者に火災発生を知らせる

逃げる

萩博物館職員の誘導により、安全な場所へ避難

初期消火講習の様子

総合避難訓練後、講評の内容を踏まえて、初期消火講習を行いました。

初期消火の重要ポイントとして、火の大きさや勢いを見て、「少しでも怖いと感じたら、初期消火をせずに逃げる!」ということを教わりました。

消防による講習の後、参加者全員が水消火器を使って消火の練習を行いました。消防の合図に合わせ、参加者は大声で「火事だーーー!」と叫び、発災を周囲に知らせ、消火にあたります。

さらに、館内の屋内消火栓を外まで引き出し、萩博物館職員の代表が放水を体験しました。

 

水消火器による消火

水消火器を使い、消火成功

屋内消火栓による消火

消防による屋内消火栓の使い方講習

屋内消火栓による消火

屋内消火栓による消火体験

「文化財防火デー」行事を終えて・・・

当日は、消防本部職員の話を一生懸命に聞き、訓練に励む参加者の様子が印象的でした。​

訓練は繰り返し実施することで効果が生まれます。「文化財防火デー」行事を終えて、多くの参加者が日頃の訓練の重要性をより実感した良い機会となりました。