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絶対に安全?IHこんろに潜む火災危険!

印刷用ページを表示する 掲載日:2022年6月29日更新

IHこんろも使用方法を間違えれば火災危険が高まる!

近年、急速に普及するIHこんろ(電磁調理器)は、炎が出ないため火災危険が少ないと思われています。

しかし、使用方法を間違えば火災が発生する危険性が高まります。

IHこんろはなぜ加熱できるの?

「IH」とは「Induction Heating(誘導加熱)」の頭文字をとったものです。

IHこんろのトッププレート下には、うず巻き状のコイルが内蔵されています。

そのコイルから2万Hz以上の高周波電流を流すことで、電磁誘導により磁力線が発生し、トッププレート上の鍋などの鉄材がうず電流を発生させます。

鍋の鉄材には電気抵抗があることから、このうず電流の流れによって鍋自体が発熱し、その熱で調理することになります。

IHこんろ仕組み

IHこんろには安全機能が搭載されているのに、なぜ火災になるの?

メーカーの仕様により異なりますが、IHこんろには、様々な安全機能が搭載されています。

【安全機能(例)】

・過熱防止機能

・空焚き防止機能

・揚げ物鍋そり検知機能

・鍋なし自動停止機能

・切り忘れ防止機能

・高温注意ランプ         

しかし、使用方法を間違うと、この安全機能が正確に働かない場合があります。

【火災事例1】

内容 : IH専用の底の平らな鍋を使用せず、火災が発生した。

原因 : 鍋底の「反り」により、IHこんろプレートと鍋の間に空気層ができ、安全センサーが正確に作動しなかった。

【火災事例2】

内容 : 揚げ物時、油量を少なめにしたところ火災が発生した。

原因 : 取扱説明書記載の量よりも少ない油量であったため、温度が急激に上昇し、安全センサーが正確に作動しなかった。

 

IHこんろの火災防止には次のことに注意!

1 調理中、その場を離れるときは、電源スイッチを必ず切りましょう。(ボタンの押し間違えに注意!)

2 鍋底が平らなものを使用しましょう。(鍋底に凹凸や反りがあると安全センサーが作動しないことがあります。)

3 IH専用の鍋が適しています。

4 揚げ物調理の際は、取扱説明書記載の油量に従いましょう。

5 取扱説明書をよく読み、「モード」設定を理解しましょう。(メーカーにより、モード機能別に安全機能の働きが違います。)

独立行政法人製品評価技術基盤機構(IHこんろ火災注意喚起ページリンク)