障害者総合支援法に伴う国立更生援護施設

障害者総合支援法に伴う国立更生援護施設について

　障がい者に対する医療から職業訓練までの一貫した体系の下で総合的なリハビリテーションを提供するとともに、リハビリテーション技術の研究開発、リハビリテーション専門職の養成等、その成果を全国に発信、普及することにより、障がい者の自立と社会参加の推進に寄与することを目的とした施設です。
国立更生援護施設の事業について

○国立障害者リハビリテーションセンター

　障がい者の自立及び社会参加を支援するため、障がい者の生活機能全体も維持・回復のための先進的・総合的な保健・医療・福祉サービスとして、
　・総合的リハビリテーション医療の提供
　・障がい福祉サービスの提供 
　・リハビリテーション技術・福祉機器の研究開発
　・リハビリテーション専門職の育成と能力向上
　・健康増進及び障がい者スポーツ支援
　・発達障がいや高次脳機能障がいなどリハビリテーションに関する情報収集及び提供
　・リハビリテーションに関する国際協力
等の事業を実施する他、視覚障がい者に対する就労移行支援（養成施設）等を行う国立光明寮（３施設）、肢体不自由者（主として頸髄損傷者）を対象に、自立訓練（機能訓練）等を行う国立保養所（２施設）、重度の知的障がい等である障がい児を対象に、福祉サービスを提供する国立福祉型障害児入所施設（１施設）を有しており、我が国の障がい者リハビリテーションの中核的機関として、先導的役割を担っています。

　・視力障害センター（国立光明寮）
　視覚に障がいのある方を対象に、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師国家資格を取得するための養成訓練（就労移行支援）や生活に適応するために必要な歩行、日常生活動作等を習得させるための訓練（生活訓練）等を実施しています。

　・重度障害者センター（国立保養所）
　重度の身体障がい者に対し、医学的管理のもと、自立した日常生活または社会生活を営むことができるよう、理学療法、作業療法、スポーツ訓練、職業訓練、その他必要な相談、支援を実施しています。

　・秩父学園（国立福祉型障害児入所施設）
　知的障がいの程度が著しい児童及び自閉症等の発達障がいを有する児童または視覚や聴覚に障がいのある知的障がい児を入所させ、その保護・指導を実施しています。
　また、自閉症等の発達障がいを有する在宅の児童に対する外来診療及び通園療育指導の実施や知的障がい児の保護指導業務に従事する専門職員の養成・研修を実施しています。

障害者総合支援法施行に伴う国立更生援護施設の入所事務等について

　国立更生援護施設を利用する場合は、障害者総合支援法の規定による障害程度区分を用い法第１９条第１項の規定により「市からの支給決定」を受け、法第２２条第８項の規定により市の交付する「受給者証」に基づく入所手続き（他の民間施設と同様の取扱い）が必要となります。

全国障害者総合福祉センター（戸山サンライズ）について

　全国障害者総合福祉センター（戸山サンライズ）は、昭和５５年８月に「国際障害者年」の記念事業として、閣議決定により国が設置した障害者福祉センターであり、障がい者の自立更生と福祉の増進を図ることを目的として、各種相談、障がい者施策等に関わる職員研修、情報提供等を行っています。 　
○ 相談事業
　障がい者等に対して生活、就職、法律、年金、補装具等に関する無料相談の実施。
○ 研修事業
　全国の身体障害者福祉センター職員等を対象として、職務上必要な知識、技術等を習得させることを目的とした研修の実施。
○ 情報提供事業
　障がい者の社会参加と自立の促進、福祉に携わる各関係者への啓発を目的に、障がい者福祉に関する実務情報誌「戸山サンライズ」の発行。
　　全国障害者総合福祉センター（戸山サンライズ）
　　　　　〒162-0052 　東京都新宿区戸山1-22-1
　　　　　tel 　03-3204-3611 　fax 　03-3232-3621
　　　　　url 　http://www.normanet.ne.jp/~ww100006/index.htm