004: 御網代車 (おあじろぐるま)

名称

  御網代車(おあじろぐるま)

金谷天満宮祭礼の御神幸神事 御網代車  車輪部分(修復前) 持ち手(修復前)正面(修理前)

所有者

椿町・金谷・雑式町の三町内伝統文化継承保存会

物件の公開

毎年11月に行われる金谷天満宮祭礼の御神幸神事で一般公開

◆御網代車について

 古来貴族の乗物で牛が曳く牛車(ぎっしゃ)の一種で、屋根や側板が網代編みであることから御網代車と呼ばれる。
萩市椿の金谷天満宮祭礼の御神幸神事において、神社御神霊をこれに遷し、御旅所まで渡御(とぎょ)する際に用いられる。
起源は不詳。
江戸時代末期の1850年代に描かれた「鸞輿巡幸図(らんよじゅんこうず)」には、町を巡行する金谷天満宮の御神幸行列が描かれており、その中に、各種の風流山車(ふりゅうだし)や隋神(ずいじん)、花神子(はなみこ)などとともに、行列に従う御網代車が認められる。
現在は、年に一度神社宮本の雑式町の人たちが網代車を曳いて奉仕するが、かつては牛に曳かせての渡御が行われていた。

2020年3月11日更新