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はぎたん 大阪・関西万博「世界遊び・学びサミット」に参加しました

印刷用ページを表示する 掲載日:2025年9月16日更新

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発表会場WASSEの前で集合                会場内に展示した天神祭りの写真パネルの前で集合

探究した「天神祭り」を大阪・関西万博で発表!

 令和7年8月8日、萩探究部「はぎたん」に参加する高校生7名(萩高等学校、萩光塩学院高等学校)と
 学校法人角川ドワンゴ学園が運営するN高等学校及びS高等学校の高校生7名が、
 一緒に探究した萩市椿の金谷神社秋季例祭「天神祭り」(※)について、大阪・関西万博EXPOメッセWASSEで発表しました。

 発表に向けて、はぎたんの高校生とN/S高校の高校生はオンラインで打ち合わせ等行ってきました。
 発表前日、高校生たちは9ヶ月ぶりに再会し、会場のWASSE周辺で、打ち合わせやリハーサルを行い、発表当日を迎えました。

 昨年11月に、天神祭りを探究してから、万博という舞台で、高校生は天神祭りや萩の魅力、そして自分の想いを発表しました。
 会場には、すずかんゼミ(※)を主宰する東京大学の鈴木寛教授もいらっしゃり、高校生の発表を見学され、講評もいただきました。

 見学にお越しいただいたみなさま、
 ZEN大学の大学生のみなさま、
 高校生の探究をサポートしていただいたみなさま、
 ありがとうございました。

 高校生の探究は続いていきます。引き続き、よろしくお願いします。
(※)天神祭り
 萩市椿町に所在する菅原道真(すがわらみちざね)を祀る金谷神社の秋祭りで、300年以上続いています。火難除け等を天神様に祈願するため、市内の各町内から、華やかな「山車(だし)」や「行列」が神社へ奉納されています。
 令和6年11月、高校生は萩市や天神祭りの歴史、プロカメラマンの撮影術を学び、天神祭りの様子を写真に撮り、萩や祭りの魅力を探究しました。
(※)すずかんゼミ
 東京大学の鈴木寛教授が主宰するゼミで、次の(次の)社会の先導者になるための”学びのコミュニティ”です。
 すずかんゼミの大学生が、はぎたんをサポートしてくれています。

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発表会前日、会場前で打ち合わせ             天神祭りの様子を撮影した写真を会場内に展示

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発表の様子

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発表の様子

 

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東京大学鈴木寛教授からの講評

大阪・関西万博に参加した高校生の感想

◆今回参加したプロジェクトは9ヶ月前の萩市の天神祭りから始まりました。まず、祭りの背景を知り、祭りをどのように写真に収めれば観る人に思いを感じてもらえるか、そのためにはカメラの撮り方も重要になってきて、実際にプロのカメラマンの方にもたくさんの技術を教わって、祭り当日を迎えました。いい写真を撮るために、何度も何度もシャッターを切り、自分の納得いく写真が撮れるまで撮影しました。その中で地域の歴史や文化が色濃く反映されていることを知り、何気なく参加していた行事の背景に多くの人々の思いや、伝統、努力がこめられていることを実感しました。それから、その撮影した写真を萩・明倫学舎で展示して多くの方に萩市の天神祭りの魅力を伝えました。
 そして今回、大阪関西万博という貴重な場を通して、N/S高生と萩探究部でこのプロジェクトを全国の方々に発表させてもらいました。N/S高生と関わるのは初めてで不安もありましたが、自分とは異なる価値観を共有できて大きな刺激にもなって、同じプロジェクトの仲間として、たくさん助けられました。
 さらに、多くの大人の方々のサポートや協力があってこそ実現できたことを思うと、地域に支えられて学んでいることの有難さも感じました。
 活動を通して祭りが地域の「人」「誇り」をつなぐ文化だという認識へと変化しました。くる人がいなければ祭りは成立しませんが、つくる人がいなければ祭りは始まりません。そんな祭りをつくる人たちにスポットを当てて探究できたことも大きな経験になりました。今後もたくさんの探究活動を通して地域の魅力をさらに多くの人に伝えられるよう取り組みたいです。
◆私達は大阪・関西万博で萩市の伝統行事「天神祭り」の様子を写真に収めて発表しました。この貴重な機会を通じて、自身の学びを深め、より多くの人々に伝えることの大切さを実感することができました。
 昨年11月の天神祭りの撮影を通じて、祭りに込められた地域の歴史を感じるとともに、N/S高校の同年代の生徒たちと協力し合いながら発表の内容を練り上げました。意見交換や協働作業を通じて、私一人では気づかなかった新たな考え方を得ることができました。また、祭り写真家の方からの「背景にある物語をもっと伝えたほうが良い」という助言を受けて、ただ美しい瞬間を切り取るだけではなく、祭りの背景や地域の歴史の素晴らしさを写真に加えることができました。
 万博という国際的な場での発表は自身にとって大きな舞台でしたが、準備を含めてその活動から得た学びは自身の成長に繋がりました。特に地域文化の重要性を再認識し、その伝統を次世代にどう伝えるか、どう発信するかを考えるようになりました。また、写真という表現方法を通じて、視覚的に人々にメッセージを伝える力の大きさにも気づきました。
 探究前は形式的な行事だと思っていた天神祭りを実際に撮影してみると、そこには地域の人々の長年の深い思いや誇りが詰まっていることを実感しました。これからは単に「伝える」だけでなく、その手段や方法を工夫してより多くの人に魅力を伝えられるよう努力していきたいです。そして、伝える力を磨き続け、自分の視点を広げながらこの先の探究活動に生かしていきたいと思います。
◆今回の探究活動では萩市の天神祭りについてN/S高生と一緒に探究しました。祭りの起源や意味を知ると同時に写真の撮り方についても学びました。今まで祭りのことについて深く考える機会はありませんでした。しかし、今回の探究活動を通して祭りの起源や意味を知るだけでなく、祭りを繋いできた人の想いや町内でのつながりを学び、感じることができました。
 今まではただ見るだけだった大名行列は写真の撮り方を学ぶだけで漠然と見ていたものが細かいところまで見えるようになり、大名行列にどれだけの人がカメラを向けているか、どれだけの人がこのお祭りをたのしみにしていたかを感じることができました。
 今回の探究活動を通して、祭りにどんな意味や起源があるのか、その祭りに対して地元の人がどのような想いで繋いできたのか祭りのバックグラウンドに注目するだけで祭りの本質を知ることができると学びました。昔からある祭り、祭りだけでなく萩市にある城下町や遺跡にもたくさんの人が後継するために多くの時間や努力を積んできたこと、その背景を探究していくことで新しい発見があると今回の探究活動を通して学ぶことができました。

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高校生が撮影した写真

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高校生が撮影した写真

萩の高校生が大学生や地域の方とともに主体的に楽しく探究活動を進めています

萩市では、すずかんゼミと共同して萩の特色をいかした探究を通じ、楽しくワクワクできて学べる萩探究部を萩ならではの学びのコミュニティとして推進しています。

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