松くい虫被害について
印刷用ページを表示する 掲載日:2021年2月8日更新
私たちの暮らしに深く関わってきたマツは、地域色豊かな美しい景観の形成や防風・防潮・飛砂防止など、
身近な安全や安心を支えており、「市の木」として市民にも親しまれています。
しかしながら、山林をはじめ、海岸松林や公園、庭木のマツ等にも松くい虫被害による松枯れが広がっています。
市では、市有林等を中心に、継続して予防対策や駆除対策等を実施しています。私有地においても、被害状況等を
踏まえ、枯れたマツの伐採・処分を行うなど適切な管理をお願いします。
身近な安全や安心を支えており、「市の木」として市民にも親しまれています。
しかしながら、山林をはじめ、海岸松林や公園、庭木のマツ等にも松くい虫被害による松枯れが広がっています。
市では、市有林等を中心に、継続して予防対策や駆除対策等を実施しています。私有地においても、被害状況等を
踏まえ、枯れたマツの伐採・処分を行うなど適切な管理をお願いします。
松くい虫とは?
「松くい虫」という昆虫がマツを枯らしているわけではありません。病原体となるマツノザイセンチュウ(以下「線虫」)という
微小な生物(主犯)をマツノマダラカミキリ(以下「カミキリ」)という昆虫(共犯)が健全なマツに運び、マツを枯らしてしまう
伝染病で、正式には「マツ材線虫病」といい、ほぼマツ類全般に感染します。
微小な生物(主犯)をマツノマダラカミキリ(以下「カミキリ」)という昆虫(共犯)が健全なマツに運び、マツを枯らしてしまう
伝染病で、正式には「マツ材線虫病」といい、ほぼマツ類全般に感染します。
線虫(病原体)

長さ1ミリメートル足らずの小さな線虫がマツの材内に侵入して爆発的に増殖し、マツは水を吸い上げられなくなる
ことにより、秋~冬頃に急速に枯れてしまいます。
ことにより、秋~冬頃に急速に枯れてしまいます。
カミキリ(媒介昆虫)

体長3センチメートルほどのカミキリムシの一種で、健全なマツへ線虫を運びます。
一匹のカミキリの体内には、少なくとも2万匹、多い時に20万匹以上の線虫が運ばれます。
一匹のカミキリの体内には、少なくとも2万匹、多い時に20万匹以上の線虫が運ばれます。
松くい虫被害のしくみ

松くい虫被害の対策
区 分 | 内 容 | 方 法 | 実施時期 |
---|---|---|---|
予 防 | 予防散布 | 地上からの噴霧器やスプリンクラーにより薬剤を散布し、羽化脱出したカミキリの成虫を駆除することで、被害のまん延を防止します。 | カミキリ発生期の(5月中旬~7月上旬)に実施します。 |
樹幹注入 | 健康なマツの木に穴を開け、線虫の増殖を防ぐ薬剤を注入し、松枯れを予防します。 | 薬剤を注入しやすい冬季(11月~翌年2月)に実施します。 | |
駆 除 | 伐倒駆除 | 松くい虫被害により枯死した木を伐倒後、焼却や破砕処分をして、松材の中にいるカミキリの幼虫等を駆除します。 | 枯れてから、翌春カミキリが羽化脱出する前(4月下旬)までに実施します。 |
植栽 |
苗木の植栽 |
抵抗性マツ(枯れにくいマツ)の苗木を植栽して、海岸保安林等の生活に欠かせないマツ林を維持をします。 | 休眠期の2月下旬~4月中旬に実施します。 |

松くい虫の被害にあってしまったら
被害にあったマツを助ける方法はありません。被害木からカミキリが脱出するまでに、適切な処理をしないと、
さらに松くい虫の被害を広げる原因になってしまいます。
また、そのまま放置すると、枝折れや倒木などの恐れがあり、大変危険です。
被害木の処理については、木の所有者または管理者による適切な対応をお願いします。
さらに松くい虫の被害を広げる原因になってしまいます。
また、そのまま放置すると、枝折れや倒木などの恐れがあり、大変危険です。
被害木の処理については、木の所有者または管理者による適切な対応をお願いします。
