玉江漁港海岸保全事業(西ノ浜)の概要について
印刷用ページを表示する 掲載日:2026年9月25日更新
玉江漁港海岸保全事業(西ノ浜)について

■ 事業の背景と目的(なぜ行うのか)
指月山や石彫公園に隣接する西ノ浜は、美しい景観を有し、市民の皆様の憩いの場として親しまれている大切なエリアです。
しかし、平成15年頃から海岸侵食による被害が表面化し、近年では防風林である松の倒木が相次ぐなど、大変憂慮すべき状況が続いています。
西ノ浜の背後には、石彫公園のほか、市民約17,000人と多くの事業所の下水を処理する「萩浄化センター」やし尿・汚泥を受け入れる「萩第2浄化センター」といった、市民生活の公衆衛生を支える重要なインフラ施設が立地しています。これ以上の侵食を放置すれば、公共施設の機能にまで重大な影響を及ぼす恐れがあります。これらの施設に影響が出た場合、お風呂やトイレ、台所などが使えなくなり、市民の暮らしに影響が出るだけでなく、ホテルや飲食店などあらゆる事業活動ができなくなります。
■これまでの対策と限界
市では、平成28年度から10年間にわたり、砂浜を守りながら侵食を食い止めるため、石詰めネットの設置や橋本川河口からの砂の搬入に取り組んでまいりました。
市と県による砂の搬入量は合計で16,530立方メートル(2tトラック約12,700台分)に達しています。しかしながら、波浪等による砂の流出を根本的に防ぐには至っておらず、これまでの対策だけでは十分な効果が得られないのが現状です。
■玉江漁港海岸保全事業の本格着手と進捗
こうした状況を踏まえ、これ以上の砂の流出を防ぎ、大切な生活インフラや市民の皆様の生命・生活を守るため、「玉江漁港海岸保全事業」による本格的な対策を進めています。
■現在の進捗状況(令和8年10月1日現在)
現在、今年度実施予定の「測量・設計・調査業務」の発注手続きを進めており、10月下旬には委託業者が決定する予定です。
地形測量(海域含む)、保全対策工法の詳細設計・構造計算、地質調査などを行い、具体的な工事に向けた設計段階へ着手します。
■ 事業計画(スケジュール)
令和8年度:測量・設計・調査業務委託
令和9年度:事業調整 等
令和10年度 〜 工事施工
■自然災害の脅威とインフラ停止から暮らしを守る
この事業は、波の侵食を受けている海岸線だけでなく、高潮対策を実施することで背後の広範な地域を守ることを目的としています。
○高潮による浸水被害・・・背後に広がる約17ヘクタールのエリア(民家66戸、事業所13戸、倉庫6戸など)を災害の脅威から守ります。
○生活インフラ機能の全滅リスクを回避・・・管理道の崩落を防ぎ、萩第2浄化センターへのバキューム車によるし尿・汚泥の搬入ルートを確保します。
管理道下に埋設された処理水放流管の破断を防ぐことで、下水処理の停止に伴い市民約17,000人の皆様や事業所でのトイレ、お風呂、台所などが使えなくなる甚大な被害を未然に防ぎます。
■今後の対応と工法について
萩浄化センターは、5.4ヘクタール(萩中央公園以上の広さ)の敷地に地上・地下施設が一体的に整備されており、長期的な計画に基づき現在の施設の長寿命化を図るため保全対策を実施しています。
今後は、これまでの計画検討結果を基本とし、傾斜護岸や直立護岸などを中心としながら、今年度の詳細設計の中で海岸保全に有効な工法を検討していきます。
■市民の皆様へ
将来にわたる安心・安全な生活基盤を確保するため、単なる海岸保全にとどまらず、災害対策や周辺の景観との調和など、総合的な視点に立って取り組んでまいります。
引き続き国や県と連携を図りながら慎重かつ誠実に事業を進めてまいりますので、市民の皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
指月山や石彫公園に隣接する西ノ浜は、美しい景観を有し、市民の皆様の憩いの場として親しまれている大切なエリアです。
しかし、平成15年頃から海岸侵食による被害が表面化し、近年では防風林である松の倒木が相次ぐなど、大変憂慮すべき状況が続いています。
西ノ浜の背後には、石彫公園のほか、市民約17,000人と多くの事業所の下水を処理する「萩浄化センター」やし尿・汚泥を受け入れる「萩第2浄化センター」といった、市民生活の公衆衛生を支える重要なインフラ施設が立地しています。これ以上の侵食を放置すれば、公共施設の機能にまで重大な影響を及ぼす恐れがあります。これらの施設に影響が出た場合、お風呂やトイレ、台所などが使えなくなり、市民の暮らしに影響が出るだけでなく、ホテルや飲食店などあらゆる事業活動ができなくなります。
■これまでの対策と限界
市では、平成28年度から10年間にわたり、砂浜を守りながら侵食を食い止めるため、石詰めネットの設置や橋本川河口からの砂の搬入に取り組んでまいりました。
市と県による砂の搬入量は合計で16,530立方メートル(2tトラック約12,700台分)に達しています。しかしながら、波浪等による砂の流出を根本的に防ぐには至っておらず、これまでの対策だけでは十分な効果が得られないのが現状です。
■玉江漁港海岸保全事業の本格着手と進捗
こうした状況を踏まえ、これ以上の砂の流出を防ぎ、大切な生活インフラや市民の皆様の生命・生活を守るため、「玉江漁港海岸保全事業」による本格的な対策を進めています。
■現在の進捗状況(令和8年10月1日現在)
現在、今年度実施予定の「測量・設計・調査業務」の発注手続きを進めており、10月下旬には委託業者が決定する予定です。
地形測量(海域含む)、保全対策工法の詳細設計・構造計算、地質調査などを行い、具体的な工事に向けた設計段階へ着手します。
■ 事業計画(スケジュール)
令和8年度:測量・設計・調査業務委託
令和9年度:事業調整 等
令和10年度 〜 工事施工
■自然災害の脅威とインフラ停止から暮らしを守る
この事業は、波の侵食を受けている海岸線だけでなく、高潮対策を実施することで背後の広範な地域を守ることを目的としています。
○高潮による浸水被害・・・背後に広がる約17ヘクタールのエリア(民家66戸、事業所13戸、倉庫6戸など)を災害の脅威から守ります。
○生活インフラ機能の全滅リスクを回避・・・管理道の崩落を防ぎ、萩第2浄化センターへのバキューム車によるし尿・汚泥の搬入ルートを確保します。
管理道下に埋設された処理水放流管の破断を防ぐことで、下水処理の停止に伴い市民約17,000人の皆様や事業所でのトイレ、お風呂、台所などが使えなくなる甚大な被害を未然に防ぎます。
■今後の対応と工法について
萩浄化センターは、5.4ヘクタール(萩中央公園以上の広さ)の敷地に地上・地下施設が一体的に整備されており、長期的な計画に基づき現在の施設の長寿命化を図るため保全対策を実施しています。
今後は、これまでの計画検討結果を基本とし、傾斜護岸や直立護岸などを中心としながら、今年度の詳細設計の中で海岸保全に有効な工法を検討していきます。
■市民の皆様へ
将来にわたる安心・安全な生活基盤を確保するため、単なる海岸保全にとどまらず、災害対策や周辺の景観との調和など、総合的な視点に立って取り組んでまいります。
引き続き国や県と連携を図りながら慎重かつ誠実に事業を進めてまいりますので、市民の皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
西ノ浜の侵食被害発生状況
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暴風ネットが倒れそうになって いる状況(平成18年1月撮影) |
波浪により波が打ちあがって いる状況(平成29年1月撮影) |
波浪により松の木が倒壊して いる状況(令和4年12月撮影) |
波浪により、松の木が倒木して いる状況(令和4年12月撮影) |
令和8年度施工(砂を搬入)
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| 施工前(令和8年3月31日) |
施工後(令和8年4月24日) ※1,400立方メートルの砂を搬入 |
現在(令和8年9月10日) |
完成イメージ図(案)

よくあるご質問
Q1. コンクリートで固めるのではなく、昔のような美しい砂浜に戻すことはできないのですか?
A1. 市としても、できることなら美しい砂浜をそのままの姿で残したい。その想いは同じです。
これまで10年間、なんとか砂浜のままで守り抜こうと、2トントラック約12,700台分もの砂を運び、砂浜再生に向けた活動を必死に続けてきました。
しかし、波浪等により、想像を超える早さで、せっかく入れた砂が一瞬のうちに沖へと押し流してしまいます。
毎年、どれだけ砂を入れても、次の波浪等によって消えてしまう状況です。
このまま同じ方法を繰り返すだけでは、いつか大きな波が来たときに、後ろにある、萩浄化センターや萩第2浄化センターを守りきれなくなる限界が、すぐそこまで迫っています。
検討を重ねた結果、護岸(直立護岸や傾斜護岸)を作る方針をいたしました。
Q2. コンクリートで固めるのではなく、昔のような美しい砂浜に戻すことはできないのですか?また、景観が台無しになり、海に近づけなくなるのでは?
A2.萩浄化センター・萩第二浄化センター側のエリアはもともと施設管理地であり、関係者以外の立ち入りを禁止している区域です。
そのため、施設を守ることを最優先にし、コストを抑えた「最も経済性の高い直立護岸」を採用します。
石彫公園側については、現在の景観を損なわないよう、階段状の緩やかな「傾斜式護岸」を採用する計画検討を行っております。
護岸に座って海を眺めたり、実際に海まで下りて水辺と触れ合うなど、市民の皆様が多目的に憩える、親しみやすい空間として整備します。
さらに、今回の工事によって、直立護岸の背後には新たに「平地のスペース」が形成されます。この新しく生まれる場所を市民の皆様のためにどう有効利用できるかについては、今年度の詳細設計の中で、関係各課としっかりと調整・検討してまいります。
Q3. 30年後、50年後、さらにその先の「100年後の海」を見据えた計画になっているのですか?
A3. 地球温暖化に伴う「100年先」の気候変動データも踏まえ、段階的かつ長期的な視点で検討を進めます。
実際、国や県からは「今後100年間で、地球温暖化により萩周辺の海水面が約39センチメートル上昇する」という予測も公表されています。今年度の詳細設計の中で、この長期的な海面上昇も視野に入れ、対応を検討していきます。
Q4. 単に「コンクリートの壁」を作るだけではなく、景観、観光、史跡などの価値も含めて「総合的」に進めてほしいのですが?
A4. 西ノ浜は、下水処理施設(インフラ)を守る場所であると同時に、美しい観光資源であり、世界遺産(萩城下町)や史跡、北長門海岸国定公園にも関わる、萩の誇るべき財産です。
この事業は農林水産整備課だけで決めるのではなく、関係課などが一丸となり、関係機関と協議を重ねながら進めていきます。
また、「人工物を作った」という冷たい景観にしないよう、傾斜護岸の色合いについても、周囲の自然環境や歴史的景観に少しでも馴染むよう、本年度の詳細設計の中で検討いたします。
A1. 市としても、できることなら美しい砂浜をそのままの姿で残したい。その想いは同じです。
これまで10年間、なんとか砂浜のままで守り抜こうと、2トントラック約12,700台分もの砂を運び、砂浜再生に向けた活動を必死に続けてきました。
しかし、波浪等により、想像を超える早さで、せっかく入れた砂が一瞬のうちに沖へと押し流してしまいます。
毎年、どれだけ砂を入れても、次の波浪等によって消えてしまう状況です。
このまま同じ方法を繰り返すだけでは、いつか大きな波が来たときに、後ろにある、萩浄化センターや萩第2浄化センターを守りきれなくなる限界が、すぐそこまで迫っています。
検討を重ねた結果、護岸(直立護岸や傾斜護岸)を作る方針をいたしました。
Q2. コンクリートで固めるのではなく、昔のような美しい砂浜に戻すことはできないのですか?また、景観が台無しになり、海に近づけなくなるのでは?
A2.萩浄化センター・萩第二浄化センター側のエリアはもともと施設管理地であり、関係者以外の立ち入りを禁止している区域です。
そのため、施設を守ることを最優先にし、コストを抑えた「最も経済性の高い直立護岸」を採用します。
石彫公園側については、現在の景観を損なわないよう、階段状の緩やかな「傾斜式護岸」を採用する計画検討を行っております。
護岸に座って海を眺めたり、実際に海まで下りて水辺と触れ合うなど、市民の皆様が多目的に憩える、親しみやすい空間として整備します。
さらに、今回の工事によって、直立護岸の背後には新たに「平地のスペース」が形成されます。この新しく生まれる場所を市民の皆様のためにどう有効利用できるかについては、今年度の詳細設計の中で、関係各課としっかりと調整・検討してまいります。
Q3. 30年後、50年後、さらにその先の「100年後の海」を見据えた計画になっているのですか?
A3. 地球温暖化に伴う「100年先」の気候変動データも踏まえ、段階的かつ長期的な視点で検討を進めます。
実際、国や県からは「今後100年間で、地球温暖化により萩周辺の海水面が約39センチメートル上昇する」という予測も公表されています。今年度の詳細設計の中で、この長期的な海面上昇も視野に入れ、対応を検討していきます。
Q4. 単に「コンクリートの壁」を作るだけではなく、景観、観光、史跡などの価値も含めて「総合的」に進めてほしいのですが?
A4. 西ノ浜は、下水処理施設(インフラ)を守る場所であると同時に、美しい観光資源であり、世界遺産(萩城下町)や史跡、北長門海岸国定公園にも関わる、萩の誇るべき財産です。
この事業は農林水産整備課だけで決めるのではなく、関係課などが一丸となり、関係機関と協議を重ねながら進めていきます。
また、「人工物を作った」という冷たい景観にしないよう、傾斜護岸の色合いについても、周囲の自然環境や歴史的景観に少しでも馴染むよう、本年度の詳細設計の中で検討いたします。


