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井上勝志気像 萩駅前に建立!

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年10月17日更新

 「鉄道の日」である10月14日、長州ファイブの一人で、後に「鉄道の父」と呼ばれる、井上勝の銅像「井上勝志気像」がJR萩駅前に建立。ご子孫や関係者、銅像への寄付者ら約100人が参加して除幕式が盛大に開催されました。

井上勝志気像

 銅像は、萩まちじゅう博物館銅像建立委員会(会長=野村萩市長)が、萩まちじゅう博物館の魅力を高めるため、萩が輩出した人物の銅像を建立するもので、高杉晋作立志像、久坂玄瑞進撃像に続き、3件目となります。井上勝銅像 記念写真

 銅像は、長州ファイブとしてイギリス留学中に撮影された、スコップに足をかけたシャツ姿の写真をモチーフに制作。銅像本体の高さは約1.8m、台座を含めて約3m。日展会員の江里敏明さん(萩城跡の毛利輝元像、高杉晋作立志像、久坂玄瑞進撃像を制作)が制作しました。

 式典で、野村萩市長は「井上勝が鉄道一筋で全国への鉄道敷設に尽力したことを次の世代に伝えたい」とあいさつ。銅像を制作した江里敏明さんは「本人も気に入っていた若きロンドン時代の写真の姿が萩にふさわしいと思った」と銅像への思いを語りました。
椿西小学校合唱 また、勝のひ孫にあたる井上勝重さんも出席、「一生、鉄道のことしか頭になかった勝が気に入った写真から銅像をつくってもらい感謝しています」と述べられました。
 また、萩市立椿西小学校6年生42人が「鉄道唱歌」と「ふるさと」を合唱して、式典に花を添えました。

 また、前日の13日には、跡見学園女子大学副学長で鉄道史学会顧問の老川慶喜さんの記念講演、『井上勝の生涯-「長州ファイブ」から「鉄道の父」へ-』も行われ、約100人が聴講しました。記念講演

井上勝とは

  長州ファイブの一員として、伊藤博文や井上馨らとともに、イギリスに密航留学。帰国後、鉄道頭となり、日本初の新橋〜横浜間の鉄道開業や、日本人技術者だけで逢坂山トンネルの開通を成し遂げます。その後、鉄道庁長官、汽車製造合資会社社長などを歴任しますが、ロンドンで鉄道を視察中に客死。生涯を鉄道に捧げ、鉄道による日本の近代化に尽くしました