萩市指定ごみ袋の無料配布制度を終了します
ごみ袋の手数料(価格)を見直します
萩市では、これまでごみの減量化施策の一環として、指定ごみ袋の無料配布を行ってきました。しかし、萩市の1人1日当たりのごみ排出量は国・県の平均を上回る状況です。また、自治会の高齢化により配布作業の継続が困難との声が多数寄せられています。こうした現状を受け、将来にわたって安定したごみ処理を続けるため、令和7年度をもって指定ごみ袋の無料配布を終了することとなりました。あわせて、市民の皆様のご負担を抑えるため、家庭用の指定ごみ袋の販売価格を見直します。
今回の見直しでは、
・無料配布は終了しますが
・ごみ袋1枚あたりの価格は引き下げ
・新たに「特小サイズ」の袋を導入します。
なお、ごみの分別方法や収集日など、出し方に変更はありません。
なぜ、見直しが必要なのですか
①1人1日あたりのごみ排出量が多い状況
萩市の1人1日あたりのごみ排出量は、令和5年度で1,083gとなっており、平成17年度の約1,050gと比べて減少しておらず、
全国平均(851g)や山口県平均(946g)と比べて多い状況です。

②配布作業が自治会の重い負担に
長年続けてきた指定ごみ袋の無料配布について、配布作業を担ってきた自治会役員の皆様から、
・「高齢化により仕分け・配布作業が重い負担になっている」
といった切実な声が多く寄せられていました。
③ごみ処理にかかる経費
市民の皆様の日常生活を支えるごみの収集・処理には、多くの費用がかかっています。
令和6年度の実績では、ごみ収集に年間約2億9100万円が、ごみ処理に年間約3億400万円、合計5億9500万円の経費が必要となっています。
そのうち市指定ごみ袋の販売手数料として、市民の皆様にご負担いただいているのは年間約5500万円です。残りのお金は、皆様からお預かりした税金で負担しています。
市としては、安定したごみ処理事業を継続し、将来世代により良い環境を残すため、受益者負担の原則、排出量に応じた公平性に基づき、施策の内容を見直すことになりました。

④国の方針と他自治体の状況
国は、ごみの発生抑制や再使用を進めるため、
「排出量に応じた負担(有料化)」が有効であると示しています。
~一般廃棄物処理の有料化に関する国の方針について~
平成17年2月14日、中央環境審議会は、循環型社会の実現に向けて市町村が取り組むべき一般廃棄物処理のあり方について、環境省へ意見具申を行いました。 この中で、ごみの発生抑制や再使用を進めるためには経済的インセンティブの活用が重要であり、一般廃棄物処理の有料化は排出量に応じた負担の公平化や住民意識の向上につながる有効な手段であると示されています。実際に、有料化による一定の減量効果も確認されています。
この意見を受け、平成17年5月26日に廃棄物処理法に基づく「基本方針」が改正され、市町村は経済的インセンティブを活用し、一般廃棄物の排出抑制や再生利用の促進、負担の公平化、住民意識の改革を図るため、有料化を進めるべきであると明記されました。これにより、国として一般廃棄物処理の有料化を推進する方針が明確になりました。
あわせて環境省は、家庭ごみ有料化を検討・実施する自治体を支援するため、「一般廃棄物処理有料化手引き」を作成し、有料化の有効性を示しています。
一般廃棄物処理有料化の手引き [PDFファイル/1.21MB]
令和7年時点で、指定ごみ袋の無料配布制度を採用している自治体は、
中国地方では萩市を含めて2市、山口県内では1市(萩市のみ)でした。
これらの課題を解決するため、制度を見直すこととしました。
新たな制度のポイント
① 指定ごみ袋の無料配布を廃止します
令和7年度をもって、自治会を通じた無料配布を終了します。
これにより、役員や班長の皆様の仕分けや配布作業の負担を解消します。
② 指定ごみ袋の価格を引き下げます
無料配布は廃止しますが、1枚あたりの価格を引き下げ、
市民の皆様の経済的負担に配慮します。
③ 新たに「特小サイズ」を導入します
「生ごみをこまめに出したい」「単身世帯で大きな袋は使いづらい」
といった声にお応えし、燃やせるごみ袋に特小サイズ(10ℓ)を新設します。
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1袋あたりの枚数 |
旧料金 変更前 |
新料金 変更後 |
新料金1枚あたり |
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燃やせるごみ袋 大 |
10枚 |
500円 |
300円 |
30円 |
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燃やせるごみ袋 小 |
10枚 |
300円 |
200円 |
20円 |
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燃やせるごみ袋 特小【新】 |
10枚 |
100円 |
10円 |
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燃やせないごみ袋 |
5枚 |
250円 |
150円 |
30円 |
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プラスチック製容器包装 |
10枚 |
500円 |
300円 |
30円 |
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ごみ収集券 |
5枚 |
250円 |
150円 |
30円 |
各家庭の負担はどれぐらいですか?
燃やせるごみ袋を例に考えてみます。
萩市の平均的な世帯(約1.9人)を例に、年間の負担額をシミュレーションしてみます。
・これまでの負担:年間 約1,500円
無料配布(20枚)に加え、不足分として30袋(28枚分)を追加購入。 (内訳:500円 × 3袋 = 1,500円)
・4月以降の負担:年間 約1,500円
無料配布はなくなりますが、1袋あたりの価格が500円から300円に値下げされます。 (内訳:300円 × 5袋 = 1,500円)
【結論】 1袋あたりの価格が下がるため、無料配布が廃止された後も、世帯あたりの年間負担額はほぼ変わりません。
ごみの出し方は変わりません
・分別方法や収集日はこれまで通りです。
・旧価格の指定ごみ袋も引き続き使用できます。
・事業者用燃やせるごみ指定袋の価格は変更ありません。(10枚、1,000円)
・3月31日以前に購入した袋の差額精算、払い戻し等は行いません。
ごみ減量・節約のコツ
① 3きり運動(使いきり・食べきり・水きり)
生ごみの約8割は水分です。生ごみを出すことは、重い水を運んでいるのと同じです。 料理の際は食材を濡らさない「使いきり」、残さず食べる「食べきり」、そして捨てる前の「水きり」を徹底しましょう。これだけでごみの重さが減り、袋の節約や悪臭防止に直結します。
② 資源ごみ・拠点回収の活用
缶・びん、ペットボトルや、新聞・段ボールなどの資源ごみを正しく分ければ、ごみ袋は減ります。特に食品トレイや紙パックは、月1回の市の収集のほかに、スーパー等の「拠点回収」を利用することで、ごみ袋を使わずに資源として還元できます。
③ 「雑がみ」の分別
分別が面倒くさいといって、リサイクルできる紙類を、燃やせるごみと一緒にしていませんか? お菓子の箱や薬の箱は「紙製容器包装」として、封筒やトイレットペーパーの芯は、雑誌に挟んで「雑がみ」として「資源ごみ」に出すだけで、ごみ袋のスペースが大きく空きます。
④ 簡易包装・マイバッグの活用
買い物の際、過剰な包装を断る、レジ袋をもらわない、詰め替え用商品を選ぶといった「リデュース(発生抑制)」を意識しましょう。家の中に持ち込む「ごみになるもの」を入口で断つことが、袋の消費を抑える近道です。
⑤ 生ごみの自家処理(補助制度あり)
段ボールコンポストや処理機を活用して、生ごみを家庭で堆肥化(リサイクル)してみませんか。生ごみがゼロになれば、ごみ出しの回数を大幅に減らせます。生ごみ処理機の購入補助制度も用意していますので、ご活用ください。
配慮が必要な方への支援
制度見直し後も、配慮が必要な方への支援を行います。
・子育て世帯・・・・新生児のいる世帯へのごみ袋の無償交付を、引き続き行います。
・家族介護世帯・・・家族介護用品支給対象者の方に、燃やせるごみ袋を無償交付します。
よくあるご質問(Q&A)
Q1.税金を払っているのに、なぜ袋代が必要なのですか?
A.ごみ処理には多くの費用がかかります。有料化により、ごみを多く出す方には相応の負担をお願いし、ごみを減らす方の負担を軽くすることで、公平性を確保します。「受益者と負担の法則」
Q2.不法投棄が増えませんか?
A.自治体の例では、一時的に増える場合はあるものの、継続的な対策により大幅な増加には至っていません。萩市でも、監視や啓発を強化します。
Q3.市指定のごみ袋以外で出しても回収してもらえますか?
A.指定ごみ袋以外で出されたごみは「違反ごみ」として回収できません。ただし、資源ごみ(缶・びん類、紙類など)については、これまで通りの出し方で、無料で出すことができます。
Q4.指定ごみ袋はどこで購入できますか?
A.市内のスーパー、コンビニエンスストア、ドラッグストア、道の駅や農協、総合事務所、支所・出張所など市内約90店舗(個所)で、指定袋を販売しています。