RSウイルス感染症について
印刷用ページを表示する 掲載日:2024年9月5日更新
RSウイルス感染症に気を付けましょう
1.RSウイルス感染症とは
RSウイルス感染症は、RSウイルスによる急性呼吸器感染症です。2歳までにはほとんどの子どもが感染し、特に、乳児が感染すると気管支炎や肺炎などを起こして重症化することがあるため、感染を避けるための注意が必要です。また、一度RSウイルスに感染しても、一生のうちに何度も感染すると言われています。
また、慢性呼吸器疾患等の基礎疾患を有する高齢者においては、急性の重症肺炎を起こす原因となることが知られていますので注意が必要です。
例年冬期に流行がみられていましたが、2021年以降は春から初夏に継続した増加がみられ、夏にピークがみられています。今後の発生動向について、さらなる注意が必要です。
また、慢性呼吸器疾患等の基礎疾患を有する高齢者においては、急性の重症肺炎を起こす原因となることが知られていますので注意が必要です。
例年冬期に流行がみられていましたが、2021年以降は春から初夏に継続した増加がみられ、夏にピークがみられています。今後の発生動向について、さらなる注意が必要です。
2.RSウイルス感染症の症状
・潜伏期は2~8日(典型的には4~6日)です。
・発熱、鼻汁、咳などの上気道炎症状がおこり、軽症の場合は感冒様症状にとどまります。
≪小児の場合≫
○初感染の乳児では、約1/3が下気道炎(細気管支炎、肺炎)に進展するといわれ、 生後数週から数ヶ月の新生児、早産児、慢性肺疾患や先天性心疾患を持つ乳幼児では 重症化のリスクが高いといえます。
○RSウイルスは生涯にわたって感染を繰り返し、幼児期における再感染での発症はよくみられ、その多くは軽い症状です。
≪成人の場合≫
○成人では通常は感冒様症状のみですが、RSウイルスに感染した小児を看護する保護者や医療スタッフでは、一度に大量のウイルスに曝露して感染することによって、症状が重くなる場合があります。
○慢性呼吸器疾患等の基礎疾患を有する高齢者において急性の重症肺炎を起こす原因となることが知られていて、特に長期療養施設内での集団発生が問題となる場合があります。
・発熱、鼻汁、咳などの上気道炎症状がおこり、軽症の場合は感冒様症状にとどまります。
≪小児の場合≫
○初感染の乳児では、約1/3が下気道炎(細気管支炎、肺炎)に進展するといわれ、 生後数週から数ヶ月の新生児、早産児、慢性肺疾患や先天性心疾患を持つ乳幼児では 重症化のリスクが高いといえます。
○RSウイルスは生涯にわたって感染を繰り返し、幼児期における再感染での発症はよくみられ、その多くは軽い症状です。
≪成人の場合≫
○成人では通常は感冒様症状のみですが、RSウイルスに感染した小児を看護する保護者や医療スタッフでは、一度に大量のウイルスに曝露して感染することによって、症状が重くなる場合があります。
○慢性呼吸器疾患等の基礎疾患を有する高齢者において急性の重症肺炎を起こす原因となることが知られていて、特に長期療養施設内での集団発生が問題となる場合があります。
3.感染経路
RSウイルスは主に接触感染と飛沫感染で感染が広がります。
○接触感染は、RSウイルスに感染している人との直接の接触や、感染者が触れたことによりウイルスがついた手指や物品(ドアノブ、手すり、スイッチ、机、椅子、おもちゃ、コップ等)を触ったり、なめたりすることで感染することを言います。
○飛沫感染は、RSウイルスに感染している人が咳やくしゃみ、あるいは会話などをした際に口から飛び散るしぶきを浴びて吸い込むことにより感染することを言います。
○RSウイルスは、麻疹ウイルスや水痘ウイルスの感染経路である空気感染はしないと考えられています。
○接触感染は、RSウイルスに感染している人との直接の接触や、感染者が触れたことによりウイルスがついた手指や物品(ドアノブ、手すり、スイッチ、机、椅子、おもちゃ、コップ等)を触ったり、なめたりすることで感染することを言います。
○飛沫感染は、RSウイルスに感染している人が咳やくしゃみ、あるいは会話などをした際に口から飛び散るしぶきを浴びて吸い込むことにより感染することを言います。
○RSウイルスは、麻疹ウイルスや水痘ウイルスの感染経路である空気感染はしないと考えられています。
4.予防方法
≪日常生活での予防≫
咳などの呼吸器症状がある年長児や成人は、可能な限り0 歳児から1 歳児との接触を避けることが乳幼児の発症予防に繋がります。
接触感染の予防は、子どもたちが日常的に触れるおもちゃや手すりなどをこまめにアルコール又は塩素系の消毒剤などで消毒することと、流水と石鹸による手洗いが重要です。また、咳などの症状がある場合にはマスクを着用するなどの咳エチケットが有効です。
咳などの呼吸器症状がある年長児や成人は、可能な限り0 歳児から1 歳児との接触を避けることが乳幼児の発症予防に繋がります。
接触感染の予防は、子どもたちが日常的に触れるおもちゃや手すりなどをこまめにアルコール又は塩素系の消毒剤などで消毒することと、流水と石鹸による手洗いが重要です。また、咳などの症状がある場合にはマスクを着用するなどの咳エチケットが有効です。
≪RSウイルスワクチンについて≫
○60歳以上や妊婦を対象としたワクチンがあります。接種を希望される方は、直接医療機関にお問い合わせください。
なお、RSウイルス感染症のワクチンは法令に定められた定期予防接種ではないため、接種を受ける場合は任意接種となり、接種費用は全額自己負担となります。自由診療ですので、費用は各医療機関が設定しています。接種をご希望の方は、医療機関へ直接ご相談ください。
○60歳以上や妊婦を対象としたワクチンがあります。接種を希望される方は、直接医療機関にお問い合わせください。
なお、RSウイルス感染症のワクチンは法令に定められた定期予防接種ではないため、接種を受ける場合は任意接種となり、接種費用は全額自己負担となります。自由診療ですので、費用は各医療機関が設定しています。接種をご希望の方は、医療機関へ直接ご相談ください。