麻しん(はしか)に気を付けましょう
印刷用ページを表示する 掲載日:2025年3月11日更新
「麻しん(はしか)」の感染事例が報告されています!
海外渡航後の感染、また国内での感染にも注意が必要です
現在、国内で発生している麻しんの感染事例は、渡航歴のある人が感染の中心となっています。MRワクチンを接種していない1歳未満の乳児は特に注意が必要です。
1.麻しんとは
麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。麻しんの感染力は極めて強く、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症すると言われています。
2.症状
・感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2から3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。
・肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。
・その他の合併症として、10万人に1人程度と頻度は高くないものの、麻しんウイルスに感染後、特に学童期に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる中枢神経疾患を発症することもあります。
・肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。
・その他の合併症として、10万人に1人程度と頻度は高くないものの、麻しんウイルスに感染後、特に学童期に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる中枢神経疾患を発症することもあります。

3.感染経路
麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。
4.予防方法
麻しんの予防には、ワクチン接種が有効です。現在、1歳(1期)と小学校入学前年度(第2期)にMRワクチンの定期予防接種を実施していますので、対象の方は早めに受けてください。
罹患歴や接種歴が不明な方や、1回のみ接種の方は、免疫が不十分な可能性が高いことが考えられます。今後の感染防御に備え、医療機関へご相談の上、ワクチン接種をお勧めします。
罹患歴や接種歴が不明な方や、1回のみ接種の方は、免疫が不十分な可能性が高いことが考えられます。今後の感染防御に備え、医療機関へご相談の上、ワクチン接種をお勧めします。
5.症状がある場合
医療機関に電話等で麻しんの疑いがあることを伝え、以降は医療機関の指示に従ってください。医療機関への移動の際は公共交通機関の利用を可能な限り避けてください。