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傷ついた野生鳥獣を見つけたら

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年5月6日更新

野生鳥獣と自然保護

 野生鳥獣の多くは、他の動物に襲われ食べられたり、病気やケガなどで寿命が尽きる前に命を落とすことがあります。これは食べられた動物の命が食べた動物の命につながっていき、自然の生態系の中で循環していくことを意味します。

 傷ついた動物を助けたいという気持ちはとても自然で大切なことですが、野生動物が生きている自然環境を守ることを考えていただければ、より大きな生態系全体の保護へとつながっていきます。

野生鳥獣との関わり方

 野生鳥獣は人から餌をもらうペットとは異なり、人を恐れています、人とは適当な距離をおいて自然の中で暮らしています。この為衰弱した鳥獣を捕まえようとすると、その鳥獣にとって大きなストレスとなります。また野生鳥獣は人にも感染する病気を持っていることもあり、触れることはお互いにとって好ましいことではありません。

 このように我々人間は野生鳥獣の生死に関与すべきではなく、遠くからそっと見守るのが最善とされています。

 

野生鳥獣の保護

 一方で、個体数が減って絶滅が心配される野生鳥獣などは保護を行っていますが、保護をしても野生に復帰させることが困難な場合や、下記に該当する場合は保護の対象としていません。

 なお、野生鳥獣の保護は、できる範囲内で発見された方に行っていただいています、発見された方は動物病院の協力獣医師や鳥獣保護センター(山口県自然保護リンク)に持ち込み、治療後は発見された方に放鳥獣していただくこととしています。

 また、治療のためであっても許可を持っていない方が野生鳥獣を一時的でも飼育することは、法律で禁止されています。

 

治療の対象とならない鳥獣

・イヌ、ネコなどのペットや家畜など飼われている鳥獣(ノラネコ、ノライヌも同様)

・ハト、カラス、ドバト、サギ類などの農林水産業や生活環境などに被害をもたらすおそれのある鳥獣

・マガモ、カルガモ、タヌキ、イノシシ、ニホンジカなどの狩猟鳥獣に指定されている鳥獣

・アライグマやヌートリアなどの外来種である鳥獣

・鳥類のヒナや卵、生まれて間もない幼獣

・感染症(ダニによる皮膚感染や鳥インフルエンザなど)の疑いがあるもの

 

ご注意ください 野生鳥獣は細菌などを持っていることがあります

 野生鳥獣は、様々な細菌、ウイルスを持っています。弱っていたり、傷ついていたりする鳥獣を保護される場合には、細菌やウイルスに感染しないように素手で触らずゴム手袋等を着用して下さい。鳥獣を運ぶ際には、不要となった段ボールなどに入れて運ばれることをおすすめします。

 なお、野生鳥獣を触られた後は、すぐに手洗いやうがいをして下さい。

ヒナを拾わないで!!

 地面に落ちているヒナを見つけたら、その場をそっと離れましょう。見えなくても親鳥が近くにいるので、人間が拾ってしまうことで親鳥と引き離してしまうことになり、逆に弱って死んでしまうかもしれません。ヒナに餌の採り方など自然の中で生きていくすべを教えることが出来るのは親鳥しかいません。ヒナを想う気持ちから拾ってあげたくなるかもしれませんが、そっとしておくことが大切です。

問い合わせ先(保護をする前に)

 萩農林水産事務所 森林部 環境班

  電話 0838-22-3366